左利きは遺伝子に関係

2019年9月5日（HealthDay News）-科学者は、あなたが左手でペンを使うようになるかどうかを決定する4つのDNAスポットを初めて発見しました。

 

38,000人以上の左利きの人を含む、約40万人での遺伝子分析によると4つの遺伝子領域のうち3つは脳の発達と構造に関与するタンパク質に関連　しています。

この分析を行ったオックスフォード大学医学研究員のアキラ・ウィバーグ博士は、次のように述べています。

「この研究で、左利きの参加者では、脳の左右の言語領域がより調和した方法で互いに通信していることがわかりました。」

「これにより、言語タスクを実行する際に左利きの人が有利になる可能性があり、将来の研究で興味深い可能性を高めます。これらの違いはすべての左利きの人がそうであるわけではなく非常に多くの人々の平均として見られたことであることに留意する必要があります。」

調査結果は、ジャーナルBrainで9月4日に公開されました。

遺伝子が利き手を決定する役割を果たすことはすでにわかっています。

双子の研究では、遺伝子による利き手のばらつきが25％を占めることを示していますが、その遺伝子は特定されていませんでした。

「世の中の人々の約90％は右利きであり、これは少なくとも過去10,000年にわたってそうでした。多くの研究者が利き手の生物学的基礎を研究しま　　　したが、英国バイオバンクの大規模なデータセットを使用することで、左利きにつながるプロセスにかなりの光を当てることができました。」とウィバーグ博士は述べました。

この研究では、左利きに関与する遺伝子領域、そしてパーキンソン病のリスクがごくわずかながら低いこと、統合失調症のリスクがごくわずかに高い　　　ことといった関連についても発見されました。

研究者によると、これらの遺伝的関係を研究することは、これらの深刻な疾患がどのように発生するかについての理解を深めるのに役立つ可能性があります。

「ここでは、左利きは脳の発生生物学の結果であり、一部は多くの遺伝子の複雑な相互作用によって引き起こされることを実証しました。それは私たちを人間にする豊かなタペストリーの一部です。」

と共同著者であるドミニク・ファーニス博士は述べました。

 

【以下のウェブサイトより引用】

Scientists ID Genes Tied to Left-Handedness

HealthDay