子馬にリスク：一般的な駆虫薬の耐性

スウェーデンの研究では、ウマの大きな回虫でピランテル抵抗性が特定されていますが、フェンベンダゾールは依然として寄生虫に対しては効果があるようです。

また、研究者は、寄生虫の種類を、一般的な馬回虫(Parascaris equorum)ではなく特定の馬回虫パラスカリス種(Parascaris univalens)であると特定　　しました。

馬の大きな回虫は世界中で見られ、また月齢4ヵ月までの子馬に寄生すると死亡することも報告されています。

月齢4ヵ月以上の子馬は免疫が発達し寄生虫が成体馬に問題を引き起こすことはめったにありません。

成虫は小腸に住んでおり、幼虫が移動するときに軽い咳と鼻汁を引き起こすことがあります。感染が重度になると繁殖の失敗を引き起こします。　　　そして、腸閉塞や腸ヘルニアを引き起こす可能性があります。

スウェーデンのウプサラにあるスウェーデン農業科学大学のフリーダ・マーティン博士と同僚による研究では、スウェーデンの種馬飼育場における　　　寄生虫の駆虫薬耐性が調査されました。

糞便中の卵の数が150 個以上あった子馬が研究の対象となりました。

それらは、製造業者の推奨用量でピランテルまたはフェンベンダゾールのいずれかで治療が行われました。

（体重はスタッドの人員が推定し、過少投与を避けるために50kg単位に切り上げました）。

糞便の卵数減少テスト（FECRT）を使用して、彼らはスウェーデンの種馬飼育場の寄生虫のピランテル耐性の証拠を発見しました。

ピランテルが有効であれば、治療後の糞便中の卵数は94％以上の減少が期待できます。

そしてこれは、テストされた11グループのうち4グループのみで見られました。

試験を行った97頭の子馬のうち42頭（43％）が処理後10日〜16日で卵を排泄し、これらの子馬ではピランテルが効果的ではなかったことを　　　　　　　示しています。

対照的に、フェンベンダゾールは、研究に関与していたほとんどの農場で依然としてパラスカリス種に対して効果的であると思われました。

彼らの発見に基づいて、研究者らは、フェンベンダゾールがパラスカリス感染の治療のための最初の選択肢であるべきであることを示唆しています。

彼らは、生後2ヶ月と5ヶ月での治療を提案しています。

「これらのデータは、馬回虫パラスカリス種が現在ウマで観察されている主な回虫の種類である可能性が高く、細胞学的特性により種が確認されない限り使用する必要があります。」

・2015年のDNA検査に続いて、Parascaris equorumの名称で広く知られているこの寄生虫は、近縁のParascaris univalensとして特定されました。

「Univalens」は、Parascaris equorumと同じように見えるため過去には混同されていました。

この2つの違いは、核型分析（細胞内のすべての染色体の視覚的描写）を使用した細胞レベルでのみ明らかです。それ以外の場合、2つの種は　　　　構造的に同一と見なされます。

Parascaris univalensは130年以上前に発見されています。

【以下のウェブサイトより引用】

horsetalk.co.nz