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妊娠中の禁煙は早産リスクの低下に関連

医学雑誌『JAMA Network Open』に掲載されたダートマス大学の新しい研究によると、
妊娠中の母親の喫煙停止と早産のリスクとの間には重要な関連があります。

低出生時体重、子宮内発育の遅れ、早産、乳児死亡率、および長期の発達遅滞を含む、
妊娠中の喫煙による健康への悪影響について はよく知られています。

そのため、妊娠前に喫煙をやめる女性の割合は近年減少しています。

「しかし、妊娠中の禁煙の実質的な利点を考えると、妊娠中には禁煙を行い、妊娠前に喫煙であった人の割合が2011年以降で基本的に停滞しているままであるのは心配ではあります。」
と、主任著者である、ダートマス大学健康政策研究所のサミル・ソネジ博士は説明します。

この研究は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の准教授であるハイラム・ベルトランサンチェス博士との共同研究で行われています。
研究者らは、妊娠前に喫煙し、妊娠発覚当時、または妊娠中に禁煙していた妊婦の早産の可能性の評価を行いました。

米国国立健康統計センターのデータを使用して、彼らは2011年から2017年の6年間の間に新生児を出産した
2,500万人以上の25歳から29歳の年齢層の妊婦での、妊娠3ヶ月前と妊娠中の各期間の喫煙頻度を測定した横断研究を実施しました。

特に、彼らの分析では、喫煙をやめることが早産の危険の減少と関連していたことを示しただけでなく、
妊娠初期での早めの禁煙が早産の可能性を最大20%減少させたことを示しました。

しかし、この研究では、妊娠前に喫煙していた女性の約25%しか妊娠中に禁煙できなかったこと、
そういった女性の約50%が1日に10本以上の喫煙という高い頻度でした。

「妊娠は女性の生活の中では、ストレスの多い時期になる可能性があります。」
とソネジ博士は説明します。  
「そして、妊娠前に喫煙した女性は、このストレスを軽減する方法として、禁煙していたのにまた喫煙してしまったり、
結局、禁煙できずじまいになる可能性があります。」
「したがって、妊娠中の女性がかかる医療機関では、禁煙に新たな焦点を当てることが義務付けられています。」
と彼は言います。  

「妊娠中は、女性が医療機関とより頻繁に接触します。そして、こういった医療機関との接触が増えることで、妊婦に禁煙を促したり、
喫煙に関する懸念について話し合う機会を持つことができ、安全に禁煙に進めるようにできるのです。」

この研究から得られたもう1つの利点は、禁煙によって得られる利益はヘビースモーカーにもあてはまるということです。
「一日1箱以上喫煙する女性のヘビースモーカーでさえ、彼女たちが妊娠の早期にやめれば早産のリスクはかなり減少する可能性があります。」
とソネジ博士は言います。

今後、ソネジ博士は禁煙率と喫煙頻度、そしてそれらが乳児死亡率に与える影響を検討する予定です。 

「ありがたいことに、ほとんどの未熟児は元気に過ごしています。」
と彼は言います。 
「しかし、早産は乳児死亡率と強く関連しています。禁煙すると決め、早期に禁煙を始めれば、乳児死亡率のリスクを減らすことができます。
そうすれば、禁煙が重要であることを、母親へ明確に伝えることができます。」

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.news-medical.net/news/20190422/Smoking-cessation-during-pregnancy-associated-with-reduce... of -preterm-birth.aspx