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JapanRx / 妊娠中のラットにおけるD‐リボース-L-システインとインスリン、経口血糖降下薬の潜在的な抗糖尿病特性における比較

妊娠中のラットにおけるD‐リボース-L-システインとインスリン、経口血糖降下薬の潜在的な抗糖尿病特性における比較

妊婦の18%以上が糖尿病による影響を受けており、インスリンはその治療に使用されている最も一般的な医薬品です。そんな中、注射恐怖症を原因とするインスリンの服薬指示違反が報告されており、それに関連して経口血糖降下薬の使用が示唆されています。しかし、経口血糖降下薬の利点やリスクに関する反対意見の存在は、代替となる治療法を継続的に調査する必要性を示します。したがって本研究は、妊娠中の糖尿病におけるD‐リボース-L-システイン(RiboCeine)の抗糖尿病効果を、ビルダグリプチン、グリベンクラミド、メトホルミン、グリピジドおよびインスリンと比較することを目的としています。

研究では、40匹の雌のSDラットを20匹の雄のSDラットと交配させました。その後雌のSDラット40匹にストレプトゾシンを用いて糖尿病を誘発させ、5匹ずつの8つのグループに分けました。これらの雌のラットにはそれぞれ経口のビルダグリプチン、グリベンクラミド、メトホルミン、グリピジドおよびD‐リボース-L-システイン(RiboCeine)のいずれかが、妊娠中の19日間投与されました。

結果として、ストレプトゾシンはラットの体重を減少させた他、マロンジアルデヒド(MDA)や血糖値、生殖ホルモンの変化を有意に増加させることが示されました。こうしたストレプトゾシンによる作用は、経口血糖降下薬を投与されたラットよりも、インスリンやD‐リボース-L-システイン(RiboCeine)を投与されたラットにおいてより良好な改善が見られました。また、プロゲステロン濃度は、インスリンと比較してD‐リボース-L-システイン(RiboCeine)を投与されたラットにおいて有意に上昇しました。
グリベンクラミドを投与されたラットには、胎児の体重増加が見られました。

結論として、グリベンクラミドは、妊娠中の糖尿病管理に使用される場合、母体にとってリスクとなる可能性がありますが、D‐リボース-L-システイン(RiboCeine)並びにビルダグリプチン、メトホルミン、グリピジドは
有効な経口血糖降下薬であり、妊婦の糖尿病管理においてインスリンに匹敵する強力なアジュバント(補助剤)となる可能性が示されました。

Elsevier B.V., 2018年8月9日発行
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6104459/pdf/