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太極拳は心臓病患者の良薬となるかもしれない

2020年6月9日(ヘルスデイニュース)-太極拳は医師が心臓病患者のために指示すべきことかもしれないと、新しい研究が示唆しています。

こういった疾患のある人々の多くには、不安、ストレス、うつなどの症状が見られます。

たとえば、うつは、心疾患または心不全の人の約20%、高血圧の人の27%、脳卒中からの生存者の35%にみられます。

太極拳は、一定の動きとリラクゼーションと呼吸を組み合わせた心身の運動です。

そして、姿勢、リラックス、呼吸に集中する必要があります。

研究者は、太極拳が心疾患、心不全、高血圧、または脳卒中を生き延びた1,800人以上、平均年齢66歳の人々の精神的健康にどのように影響したかを調べた15件の臨床試験を分析しました。

全体的に、太極拳は、精神的苦痛のレベルを低下させ、うつ症状を軽減、生活の質の改善に関連していました。

これには、メンタルヘルスの生活の質(患者の感じ方と外出や社交能力)および身体の健康の生活の質(ウォーキングや日常活動を行う能力)が含まれています。

それでは、太極拳は精神状態の向上にどのように役立つのでしょうか。

「姿勢と呼吸の相乗効果だと思います。太極拳では体の姿勢が良く、気分が高まることが研究で示されています。また、息を止めるとストレスや不安を引き起こす可能性があることもわかっています。」

と研究著者であるアリゾナ大学のルース・テイラー・ピリエ氏は説明しました。

しかし、この研究では、太極拳と不安の軽減との間に統計的に有意な関連は見られませんでした。

また、太極拳は脳卒中からの生存者においては幸福感を顕著には与えませんでした。

この調査結果は、6月8日の『European Journal of Cardiovascular Nursing』誌に掲載されました。

「それは、このグループの心理的幸福または生活の質の変数に関する研究がほとんどなかったためです。

脳卒中からの生存者の太極拳に関する多くの研究がありますが、ほぼ全員がバランスや歩行などの身体機能について調査がされていました。」

と、テイラー・ピリエ氏は述べました。

太極拳が、いかにメンタルヘルスを改善できるかを学ぶには、さらなる研究が必要であると彼女は言います。

「心臓発作や脳卒中を起こしたり、他の心臓疾患の影響を受けている場合は、回復とリハビリに太極拳を追加することは、強く推奨されます。それは、バランスの改善などの身体的なメリットがあり、また、メンタルヘルスにも役立ちます。」

 

【以下のリンクより引用】

Tai Chi Could Be Good Medicine for Heart Patients

Healthday