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多量の飲酒により心臓組織が害を受ける可能性

2019年12月24日(HealthDay News)- 飲み過ぎは心臓組織に損傷を与える可能性がある、と研究者は警告します。

過去の研究では、大量の飲酒は心不全、高血圧、心臓発作、脳卒中および心調律障害のリスクを高めることが示されていますが、それが心臓の健康にこのようなリスクをもたらす理由についてはほとんど研究されていませんでした。

この研究では、研究者はロシア北西部に住む35歳〜69歳の2,500人を超える成人の心臓障害の3つの血液指標を分析しました。

このうち、280人近くがアルコール依存症の病院で治療を受けていました。

3つの指標は、心臓損傷、心臓壁の伸張、および炎症の指標でした。研究対象となった成人はアルコールの使用について自己申告を行いました。

体に問題のない飲酒者と比較して、病院の患者は心臓損傷の指標が10%以上高く、また、心臓壁の伸張は約47%高いことがわかりました。炎症の確率は約69%高くなりました。

研究によると、一般集団では、心臓壁の伸張の血液マーカーは、問題のない飲酒者よりも飲酒量の多い人で31.5%高いことがわかりました。

この研究12月18日に発行されたJournal of the American Heart Association誌に掲載されています。

「症状が現れる前に人は心臓の損傷を受けることがありますが、これは無症候性心疾患と呼ばれます。血液中の特定の分子のレベルを測定することで、飲酒量が多い人は飲酒量が少ない人よりも無症候性心疾患を起こしやすいことがわかりました。」

と、ノルウェー・トロムソ大学の博士候補者である研究著者のオレナ・イャンチコワ氏は述べました。

彼女は、この結果は、大量飲酒者が心臓病を含む様々な健康上の問題に関連する、通常より高いレベルの炎症を引き起こしていることを示していると述べました。

「この研究は、アルコールの大量摂取の健康に対する影響についての知識を更に強化するものです。」

とイャンチコワ氏は述べました。

 「私たちは、現在、大量の有害な飲酒に関連した心臓の損傷についての正確な種類を特定するのに役立てるために、心臓の超音波画像を調べています。」

 

【以下のリンクより引用】

Heart Tissue May Be Harmed by Heavy Drinking: Study

Health Day