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喘息は肺損傷を引き起こすか?

MDLIVE(オンライン医療サービス)代表スネハル・R・パテル医師(緊急医療)の回答:

研究では、症状が制御された軽度の間欠性喘息の段階であっても、末端気管支の直径は正常な被験者よりも狭くなっていることが示されました。

繊毛上皮の損傷を伴う粘膜の炎症、気管支平滑筋の肥大、上皮下のコラーゲン沈着、およびクリアランス障害による気道を狭める粘液栓の増加は、喘息患者における共通の肺の病理です。

正確なメカニズムについては未だ議論が要る状況ですが、末端気管支の狭窄は、喘息の重症度が上がるにつれて悪化し、時には肺過膨張や従来の治療法への反応低下に繋がり、最終的にはステロイド依存や頻繁な症状悪化に繋がることがあります。


ポール・M・エールリッヒ医師(アレルギーと免疫学)の回答:

喘息発作を治療し命を救うことの他に私達が懸念することとしては、気道に永久的な変化が起こり、喘息発作の頻度が減っり、完全に止まったように見えても、この変化が継続することです。
現状、症状が止まった後も気道の変化が続いているかを判断するのは容易ではありません。
研究では、中等度から重度の喘息を患う患者の肺の弾力性が低下していることが示されています。

弾力性の低下は、少なくも部分的には、アーノルド・シュワルツェネッガー効果と呼ばれるものに起因します。
気道に沿う平滑筋(気道平滑筋やASMとしても知られる)は、通常、適切な量の運動をすることで調子を保ちます。
しかし、炎症によって気管支収縮が起こると、これらの筋肉の運動量が増え、その他の激しい運動でも起こるように、こうした運動によって筋肉が硬直します。

出典sharecare『Does asthma cause lung damage?』(2020年1月31日に利用)
https://www.sharecare.com/health/effect-of-asthma-on-body/does-asthma-cause-lung-damage