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北京では新たなCOVID-19アウトブレイクで100件を超える症例が発生:WHO

世界保健機関は月曜日(6月15日)、北京での新たなアウトブレイクで100件以上の新型コロナウイルス症例が公式に記録されたと発表しました。

ロックダウン規制が緩和され、ヨーロッパ諸国が国境を開放し始めたことで、WHOは各国に対し、COVID-19感染再発の可能性に注意を払うよう警告しました。

国連の保健機関は、これまでに中国の首都における新たな死者は報告されていないことは理解していると述べたものの、北京の規模や接続性を考慮すると、今回のアウトブレイクには懸念があると述べました。

「感染の抑制能力が示された国でも、感染再発の可能性に注意を払う必要があります。」と、WHO事務局長のテドロス・アダノムテドロス・ゲブレイェソス氏はバーチャル記者会見で語りました。

「中国では過去50日間全く症例発生がありませんでしたが、先週、北京での新たなクラスター発生が報告されました。現在では100件以上の症例が確認されています。」

「発生原因と範囲は調査中です。」

このウイルスは、2019年後半に中国の武漢で発生しました。
その後地域感染はゼロに近い数字まで減少した一方で、世界のその他の地域に感染が拡大してゆきました。

WHOのCOVID-19テクニカルリードであるマリア・ヴァン・ケルコフ氏は、ジュネーブでの記者会見で、北京のアウトブレイクに関して次のように述べています。
「現状死者は出ていないと理解しています。」


<中国主導の調査>

WHOの緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、迅速かつ包括的な対策を隅々まで実施した国々は、一般的に、新しいクラスターを抑制することができていると述べました。

「しかし、北京は大都市であり、人々の出入りが激しい場所なので、常に懸念はあります。」と、彼は話しました。

「そして、中国当局の対応にもそうした懸念が見て取れますので、私たちも非常に厳密な追跡を行っています。」

彼は、WHOは中国が主導する調査に対する支援とサポートの提供しており、近い将来調査が進展するにつれて、北京のチームを強化する可能性があると語りました。

「このようなクラスターは懸念材料であり、調査と抑制を行う必要があります。現在中国当局は、まさにこれを行っている最中です。」と、ライアン氏は言います。

AFPがまとめた公式情報筋によると、新型コロナウイルスが昨年12月に中国で発生して以来、少なくとも433,000人が死亡し、790万人以上が感染しているといいます。

テドロスは、最初の10万件の感染が報告されるまでには2か月以上の期間を要したものの、過去2週間の間、ほぼ毎日10万件を超える症例がWHOに報告されていると述べました。

彼は、最近発生した症例の75%近くが10ヵ国で発生しており、その殆どがアメリカ大陸及び南アジアであると述べました。

しかし、アフリカや東ヨーロッパ、中央アジア、中東でも症例が増加していると、彼は付け加えています。

出典 2020年6月16日更新 CAN Asia『More than 100 cases in new Beijing COVID-19 outbreak: WHO』(2020年6月16日に利用)
https://www.channelnewsasia.com/news/asia/coronavirus-covid-19-beijing-cluster-cases-who-12838150