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JapanRx / 前立腺肥大(BPH)の治療薬に性機能障害と考えられる原因はないという研究

前立腺肥大(BPH)の治療薬に性機能障害と考えられる原因はないという研究

プロスカー(フィナステリド)またはアボダート(デュタステリド)のような良性前立腺肥大症(BPH)のいくつかの一般的な治療薬が、勃起不全やその他の性的な問題に関係していることが、いくつかの研究で示唆されています。しかし、新しい研究ではそのようなBPH、または、一般的に脱毛症と知られている男性型脱毛症の治療薬は、大幅には、勃起不全のリスクを増加させないことを報告しまています。
むしろ、そのリスクはBPHを長く患っている人で上昇しています。
この研究は、雑誌BMJに掲載されました。

典型的なBPHの治療薬は、α遮断薬または酵素5-αレダクターゼの阻害剤であり、それらの使用は、性的機能不全の発症に関する研究に関連しています。米国食品医薬品局(FDA)は、実際には、すべてのフィナステリド製品(プロスカーおよびプロペシア)は、患者への情報として勃起不全のリスクがあることを含むように、指導していますが、薬の使用を停止した後、そのような悪影響は証明されませんでした。

特定のBPHの薬物の使用が、勃起機能不全のリスクに関連しているかどうかを評価するために、研究者は米国とカナダに拠点を置き二つの研究を行いました。

第一の研究では、年齢40歳以上、5-α還元酵素阻害薬(フィナステリドまたはデュタステリド)またはα遮断薬(アルフゾシン、ドキサドシン、インドラミン、プラゾシン、タムスロシン、およびテラゾシン)、またはその両方を処方されている年齢40歳以上のBPH患者が関与していました。
第二の研究では、脱毛を治療するため、フィナステリド(1 mg)を摂取していいた、18歳〜59歳の勃起不全の男性が含まれていました。
どちらのグループも同年代の健常者のそれぞれのグループと比較しました。

「良性前立腺肥大症を有する集団(N = 71849)においては、勃起不全の危険性は、5-αレダクターゼ阻害剤を使用している人のみ、または、5-αレダクターゼ阻害剤+α遮断薬を使用している人は、α遮断薬のみと比較して、処方数、まはた使用するタイミングに関わらず増加しませんでした。」と研究者は述べています。
「勃起不全のリスクは良性前立腺肥大症をより長く患っている時間とともに増加しました。」

「脱毛症の個体群(N = 12346)については、フィナステリドを1mg服用している被験者には勃起不全のリスクは脱毛症の男性とそうでない男性と比較して、増加しませんでした。」

研究者は、これらの結果は、BPHと脱毛症の主要な治療法として、5-α還元酵素阻害剤を使用しての安全性、および安全性を評価する研究を行う際に、BPHの愚患期間の長さと勃起不全の増加が考慮されるべきであるという事実について、患者を安心させる必要があると述べました。

「良性前立腺肥大症、または、脱毛症の治療に5-αレダクターゼ阻害剤を使用している人が勃起障害のリスクの増加がないということは、5-αレダクターゼ阻害剤がそれ自体で、勃起障害のリスクを増加させるという仮説に対抗する強力な証拠となります。」と彼らは結論付けました。

(記事元)https://bphnews.com/2016/09/30/risk-of-erectile-dysfunction-in-bph-not-linked-to-use-of-finasteride-or-dutasteride-in-study