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働く女性は年をとっても記憶力が鋭い

2020年11月4日- 外で働く女性は人生の後半でより記憶力が鋭いと新しい研究では示されています。

研究者は、55歳以上の約6,200人の米国の女性の中で、若年の成人および中年期に働いて収入を得ていた女性は、働いていなかった女性と比較して記憶力が低下する傾向が少ないことを発見しました。

この関連は女性が結婚しているか独身であるか、子供がいるかどうかにかかわらず見られました。

専門家は、調査結果は有給の仕事が脳の健康を維持することは証明しないと述べましたが、彼らはまた、仕事と記憶のつながりが理にかなっているとも述べました。

他の研究では、精神的刺激と社会的刺激の両方が、人々が年をとるにつれて記憶喪失を防ぐのに役立つ可能性があることがわかっています。そして、仕事はそれらを提供することができます。

「私の解釈では、労働への参加はそれらの他のものにとって代わるものです。」

と、研究に関与しなかったアメリカ神経学会のフェローであるトーマス・ビディッチ博士は述べました。

ビディッチ博士はにとって、この研究は、精神的、および社会的に労働に関与し続けることが、人生の後半に脳に利益をもたらす可能性がある「もう1つのデータ」を提供します。

この研究の研究者の一人であるエリカ・サバス氏も同様の指摘をしました。

ボストンカレッジソーシャルワークスクールの准教授であるサバス氏は、「働くことには多くの認知的メリットがあると思う」と述べています。

仕事には精神的に厳しい仕事から他の人々との関係の管理まで、あらゆることが含まれています。それは脳を良い状態に保つことができると彼女は述べました。

「仕事においては、私たちはしばしば”健康被害”があり得ると思っています。」

とサバス氏は述べました。

 「しかし、この研究は、考えられる健康上のメリットについて強調しています。」

11月4日にNeurology誌のオンライン版で公開されたこの研究には、2年ごとに記憶力検査を受けた55歳以上の女性6,189人が参加しました。

平均して、彼女たちは12年間追跡されました。

全体として、若年成人期および中年期に外で働いていた女性は、時間の経過とともに起こる記憶力の低下が少なかったのです。

たとえば、60歳から70歳の年齢間では、外で働いていた母親と比較して、働いていなかった母親では記憶力の減少率は50%以上大きかったのです。

それは、研究者が人種、教育レベル、子供の頃の女性の社会的および経済的状況を含む他の多くの要因を考慮した後の報告でした。

実際、働くシングルマザーの記憶力の低下速度は、既婚の専業主婦よりも遅いことがわかり、それは後者のグループが「より特権的な」背景である傾向があったにも関わらずであったことを、研究者らは発見しました。

シングルマザーでの結果は驚くべきものだと、サバス氏は述べました。

働くシングルマザーはしばしばストレスや経済的困難に直面し、過去の研究では、既婚で働く女性と比較して、心臓病などの健康状態を起こしやすいことがわかっています。

サバス氏は、ストレスの原因となるものに直面しても仕事の生活が利益をもたらすことで、認知の健康が異なる可能性があると述べました。

シカゴのラッシュ大学医療センターの神経学の准教授であるニーラム・アガーワル博士は、仕事が脳の健康を後押しするかもしれないということに同意しました。

 「職場環境では、活動の種類はさまざまです。新しい作業、チームメンバーとの新しいやり取りは、新しい情報を処理する新しい方法を意味します。これにより、脳が「運動」し、その運動の結果、生涯にわたる認知機能が強化されます。 」

しかし注意点があります。

この研究は、記憶能力の低下のみに注目し、他の精神的能力には注目していなかったことを研究者らは指摘しています。

記憶力の低下は認知症に先行する可能性がありますが、そうだという確証はありません。

サバス氏はまた、調査結果はグループ間の平均的な違いを反映していることを強調しました。

「あなたがより高リスクのグループに属しているからといって個人的によりリスクが高いことを意味するわけではありません。」

と彼女は述べました。

ビディッチ博士は全体像について指摘しました。

この研究は、多くの修正が可能な要因を、後年の記憶力低下と認知症のリスクに関連付けました。

一般的に、彼は、健康的な食事、定期的な運動、喫煙をしないこと、そして高血圧や糖尿病などの心血管の危険因子を制御することはすべて、より良い脳の健康を促進すると考えられていると述べました。

ビディッチ博士は、精神的および社会的刺激に関しては仕事で収入を得ることだけが情報源ではないと述べました。

たとえば、ボランティア活動やコミュニティへの参加もメリットをもたらす可能性があります。

「重要なことは、私たちが成人の初期と中年期に行うことが、後年の私たちの健康に影響を与えるということだと思います。」

とビディッチ博士は述べました。

 

 

【以下のリンクより引用】

 

Working Women Show Sharper Memory With Age

Healthday