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保険がないことが乳がんの生存率に与える影響

2020年1月17日(HealthDay News)- 乳がんの少数派民族の女性は保険に加入する可能性が低く、それが生存率を下げている可能性があると研究者は述べています。

「すべての人に適切な健康保険があれば、乳がんの人種別での転帰の不均衡を減らすことができます。」

と、研究の筆頭著者であるボストン大学医学部の医学助教授であるコ・ナオミ博士は述べました。

彼女は、早期診断が、その個人だけでなく、社会全体にとっても医療費を削減しすべての集団においての公平性を促進するために有益であると付け加えました。

研究者らは、2010年から2016年の間に浸潤性乳癌のステージ1からステージ3と診断された米国の40歳〜64歳の女性177,000人以上のデータを分析しました。

この研究により、白人は診断時に黒人やアメリカインディアン、アラスカ先住民族、アジア・太平洋諸島系およびヒスパニック系の国民よりも保険に加入する可能性が高いことがわかりました。

研究者らは、保険がないということが少数派の女性の乳がん検査と治療の遅れの主な原因であると指摘しました。

白人女性とその他マイノリティ民族の女性の間の後期診断における差のほぼ半分は、無保険であること、または保険が少ないということが原因でした。

「後期に乳がんと診断された患者は、通常、より集中的な治療が必要であり、特に化学療法を受けた患者と比較して、治療関連での罹患率お、よび全体的な生活の質の低下といったリスクが高くなります。」

と、コ氏は述べました。

シカゴにあるイリノイ大学で薬局システムと予後および方針部門の助教授で研究の共同リーダーであるグレゴリー・カリプ博士は、健康保険の欠如と患者とその家族の癌診断の遅れが負の結果を引き起こすということを指摘しました。

「この研究は、早期癌関連死亡率と生産性の低下との関連性について調査しており、それは2020年には1,470億ドルを超えると推定されています。

介護者の生産性の低下のみを考慮した場合ではその数値は308億ドルを超えました。」

カプリ博士は述べました。

この研究は最近、JAMA Oncology誌に掲載されました。

 

 

【以下のリンクより引用】

How Lack of Insurance Affects Breast Cancer Survival

Health Day