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体のしこりやこぶ:どの程度だと心配する必要がある?

自分の身体に新しいしこりやこぶを見つけた時、ほとんどの人は固まってしまいます。
稀とはいえ、しこりはがんの徴候である可能性があるためです。
しかし、こぶやしこりがあるからといって、必ずしも心配する必要がある訳ではありません。

幸いなことに、しこりの大部分は無害であり、心配する必要はありません。
皮膚表面の直ぐ下にしこりやこぶが現れる皮膚疾患や病気はたくさんあります。


<心配が要らないケース>
心配する必要のないしこりには、いくつかの分かりやすい特徴があります。

主な特徴の一つは、しこり発生の原因となった特定の外傷や活動が思い当たることであると、整形外科医のネイサンW.メスコ医師は言います。
アスリートは皆レベルによらず、運動やトレーニング、競技、その他身体活動によってこぶができることがあります。

「この私たちは場合は、休息(rest)、氷(ice)、圧迫(compression)、上昇(elevation)の基本的なRICEメソッドに従うことを推奨しています。」と、メスコ医師は言います。
「時間と共にしこりや腫れが改善すれば、無害であり、心配の必要がないことを示しています。」

それほど深刻ではないしこりは通常以下に当てはまります。

  • 柔らかい
  • 動く(触れると形が変わる)
  • 皮膚の表層や脂肪層にある
  • 活動を行うと肥大化し痛みを伴うが、休息時には小さくなる

しこりやこぶ、腫れが起こる症状として最も一般的なものの一つに、嚢胞があります。
一般的な嚢胞として、膝の裏側に体液が溜まった膨らみができるベーカー嚢胞や、ゼリー状の液体が溜まった丸い塊が腱や関節に沿ってできるガングリオン(結節腫)があります。

腫れが起こるその他の症状には、炎症または感染を伴ってリンパ節が腫大する腱炎、または関節リウマチがあります。


<より詳細な検査が必要となるケース>
原因不明のしこりやこぶ、腫れは稀に、皮膚の下にあるより深刻な問題の徴候である可能性があります。
がん性のこぶは通常大きくて硬く、触っても痛みがなく、自然に表れます。
この種のこぶの質量やサイズは、数週間から数カ月かけて着実に増していきます。
体の外側から確認できるがん性のしこりは、胸や睾丸、首の他、腕や脚にも表れることがあります。

成人軟部肉腫と呼ばれるがん性のしこりの一種は、体の殆ど全ての部分に形成される可能性があります。
軟部組織には、筋肉や腱(筋肉と骨を繋げる繊維の束)、脂肪、血管、リンパ管、神経、関節周辺組織が含まれます。

しかしほとんどの場合、成人軟部肉腫は、脚や腕、胸部、もしくは後腹膜と呼ばれる腹部後部に表れると、腫瘍医のデール・シェパード医師は述べています。

「成人軟部肉腫は、体の軟部組織に悪性細胞が形成される疾患です」と彼は言います。
「初期段階では、腫瘍は組織の奥深くにあることが多く、症状を引き起こすことはめったにありません。」

シェパード医師は、軟部肉腫は体の奥深くにあることが多いため、症状がでる前に巨大化することがあると言います。

ほとんどの場合軟部肉腫は腫瘤や隆起のように感じられ、痛みを伴うことがあります。
彼は、腹部に腫瘍がある場合は、痛みだけでなく吐き気や膨満感を引き起こすことがあると言います。

成人軟部肉腫は稀であり、発症率は全ての成人がん患者の1%以下であると、シェパード医師は言います。

2インチ(ゴルフボール程のサイズ)を超える、巨大化する、もしくは位置によらず痛みを伴うしこりについては、医師に相談することが大切です。

「新しくできたしこりや、その他原因不明の症状、数週間でなくならない症状については、医師に相談しましょう。」と、シェパード医師は言います。

出典 2019年12月24日更新 healthessentials『Lumps and Bumps on Your Body: When You Should Worry』(2019年12月27日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/lumps-bumps-body-worry/