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JapanRx / 低塩食は、高血圧治療薬ど同等に効果的

低塩食は、高血圧治療薬ど同等に効果的

米国心臓病学会誌(Journal of the American College of Cardiology)に掲載された新しい研究によれば、低塩食とダッシュダイエット(高血圧を予防、治療するための食事法)と組み合わせることで、収縮期血圧(血圧検査の上値)が大幅に低下するといいます。

ダッシュダイエットは、低脂肪または無脂肪の乳製品や魚、鶏肉、豆、種子やナッツ類の他、果物や野菜、全粒粉が豊富に含まれた食事法です。

この研究は、脳卒中や腎疾患、心臓発作や心不全の発生リスクを上昇することが知られている深刻な高血圧に発展するリスクが高いとされる、早期~中等度の高血圧を患う成人における、上記2種類の食事療法の組み合わせの効果を調べることを目的としています。

研究期間中、研究者らは収縮期血圧が120~159mmHg、拡張期血圧が80-95mmHg(高血圧前症もしくはステージ1の高血圧)の、女性234人を含む23〜76歳の被験者計412人を対象に検査、追跡を行いました。

研究開始時、全ての被験者は降圧薬またはインスリンを服用しておらず、以前もしくは現在心臓棒や腎不全、コレステロールコントロール不良の診断を受けていませんでした。

研究者らは、全被験者にダッシュダイエットまたは対象の食事療法を12週間の間与えました。
被験者はまた、1日50(低)、100(中)、または150(高)mmolの量の塩を4週間の間、ランダムな順序で与えられました。

4週間後、ダッシュダイエットのみを実施したベースライン時の収縮期血圧150以上だったグループの収縮期血圧には、平均11mmHgの低下が見られ、一方ベースライン時の収縮期血圧が130以下だったグループでは平均4mmHgの低下が見られました。

研究の筆頭著者であるステファン・ジュラシェック氏、次のように述べています。
「私たちの研究結果は、高血圧リスクが最も高い患者において、食事療法が降圧薬と同等またはそれ以上に有効であるという証拠を示しており、食事療法はこうした患者に対する所定の第一選択治療として定められるべきです。」

「この食事療法の組み合わせの調査により、これが処方薬と同じ程度に、もしくはそれ以上に収縮期血圧を低下させるということが判明しました。」

出典:2017年11月24日更新『Low-salt diet ‘as effective as drugs’ for hypertension』Health Spectator UK(2019年4月22日に利用)
https://health.spectator.co.uk/low-salt-diet-as-effective-as-drugs-for-hypertension/