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乗り物酔いの変わった原因

車酔い程楽しいドライブを台無しにするものはありませんが、気に病みすぎることはありません。
この気分の悪さは、あなたの脳が正常に機能しているために起こるのです。

研究では、車酔いは脳が突然の中毒症状が起きたと考えたことによる反応の結果である可能性があるといいます。

助手席の人はあなたのコーヒーに何も入れていなかった?
科学者らは、車に乗っている時、あなたの脳はちょうど中毒が起きた時と同じように、周囲の環境に関する矛盾したメッセージを受信していると指摘しています。
そして、神経毒や毒を身体のシステムから洗い流すには、吐き出すのが一番簡単な方法であることは誰もが知っています。

専門家達は、人間の歴史のなかで私たちはつい最近車やバス、ボートのような乗り物で旅行し始めたばかりであり、車酔い(もしくはその他乗り物酔い)は、私たちの脳が適応しきれていないために起こると考えています。

車やバス、ボートで移動しているという事実にもかかわらず、私たちの感覚の大部分は身体は静止していると感じています。
そしてもちろんのこと、車の後部座席に座っている時、あなたの身体は実質動いてはいないのです。

同時にあなたの脳は、内耳にある小さな液体チューブ状のバランスセンサーがあるおかげで、あなたが一定の速度で前進していることも理解しています。

これらのチューブの中にある液体が動き回ることであなたが移動していることを示しますが、実際にはあなたは静止しています。
これによりあなたの脳は、とんでもなく混乱したメッセージを受信しているのです。

脳の視床には、この情報をひとまとめにして今起こっていることを突き止める役割がありますが、

この情報をひとまとめにして何が実際起こっているのかを突き止めるのは視床の仕事ですが、通常中毒によるものであるという結論に達することが多いことから、路肩に車を止めて嘔吐する必要がでてくるのです。

「脳はこのような理由で混乱すると、どうすれば良いかわからないため、すぐに念のため気分を悪くするように命令を出します。」
イギリスにあるカーディフ大学の神経科学者ディーン・バーネット氏はこのように説明し、以下のように続けています。
「結果として、脳は中毒である可能性について常に心配している状況となるため、乗り物酔いが起こるのです。」

窓の外を見ることは、脳にあなたが実際移動しており何の問題もないことを伝えるため、実際効果があります。
本や地図を読むことは、脳にあなたが実際に静止しており、空間を高速移動してはいないことを伝えるため、事態をより悪化させます。

乗り物の運転手となることも助けとなります。
なぜなら、あなたが移動しているというたくさんの視覚的証拠が脳に届く上に、動きをコントロールできるからです。
言い換えれば、恐らく中毒ではないと脳が捉えることができるのです。

科学者らにとって明らかでないのは、影響を受ける人と受けない人がおり、また乗り物酔いを克服できる人もいる理由です。
これは、恐らく単なる進化論的な運によるものでしょう。

2013年の調査では、「身体の揺れ」が多い、つまり静止していても自然に体が動くことが多い人ほど、船酔いを起こす可能性が高いことがわかりました。
影響を受けやすい人々は、一般的に動きが異なるだけである可能性があると、調査は結論付けています。

その後、研究者らは家族の休日の始まりを台無しにするこの症状の治療法を模索し続けています。
これまでわかっていることに基づくと、移動前にはタンパク質が豊富な軽食を摂り(胃を落ち着かせる効果がある)、お気に入りの音楽を聴くことで効果がある場合もあります。

嘔吐するために運転手に車を止めるように頼むことは、決して気乗りすることではありません。
しかし少なくとも、この記事によって、あなたの乗り物酔いの背後にある科学の一部を説明できるようになったのではないでしょうか。

出典:2019年4月19日更新『Here's The Weird Reason You Get Car Sick: Your Brain Thinks It's Being Poisoned』Science alert Health(2019年4月24日に利用)
https://www.sciencealert.com/here-s-the-creepy-reason-you-get-car-sick-your-brain-thinks-it-s-being-...