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不安は認知症の警告サインである可能性

医学雑誌のBMJオープンジャーナルに掲載された新しい研究によると、中年期の中程度から重度の不安症状は、晩年の認知症と関連する可能性があると言います。

精神疾患は高齢者の認知症に関連する可能性がありますが、これは認知症が発症する前兆として現れるのか、独立した危険因子として作用するのかは明らかになっていません。

研究者らは、30,000人の被験者を対象とした4件の研究を分析しました。
これらの研究では、中年期におけるうつ病と関連した、または独立した不安と、認知症の関連性が調査されました。

これらの研究は、潜在的に影響を与える可能性のある広範な人口統計や身体的要因で構成されており、全てにおいて中度から重度の不安とその後の認知症の間の関連が見られました。不安があった時期から認知症発症までの期間は、少なくとも10年でした。

研究はすべて質が高く、調査結果の信用性を増すものであると研究者らは述べています。

この結果は、不安と軽度の認知障害リスクとの関連性を示す最近の証明を裏付けとなり、既に知られるうつ病と認知症の関連性の重要性を増しています。

研究者らは、中等度から重度の不安の典型である異常なストレス反応は脳細胞の老化や中枢神経系の変性変化を早める可能性があるため、これにより認知症の疾患率が増していると示しています。

研究者らはまた、以下のように述べています。
「中年期の不安軽減が認知症のリスク軽減をもたらすかどうかはわかっていません。会話療法やマインドフルネス認知療法、瞑想の実践など、中年期の不安軽減効果があることが知られている非薬理学的療法は認知症リスクの軽減効果をもたらす可能性がありますが、まだ完全な研究は行われていません。」

出典:2018年5月1日更新『Anxiety could be a warning sign for dementia, new research suggests』Health Spectator UK(2019年4月17日に利用)https://health.spectator.co.uk/anxiety-could-be-a-warning-sign-for-dementia-new-research-suggests/