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一部の犬が発熱で死ぬ確率が高い理由

2020年6月18日(ヘルスディ・ニュース)- 夏の気温が急上昇するにつれて、犬は熱に関連する致命的な病気のリスクにさらされます。そして、ある種の犬は特にそれに脆弱だと大規模な新しい研究では確認されています。

900,000匹を超える犬を対象としたこの研究では、高齢犬と肥満気味の犬でのリスクが高いことがわかりました。

同じことが特定の品種にも当てはまりました。それは、ブルドッグやパグなど、「平面顔」の犬でよくみられます。

専門家は、熱中症は致命的となる可能性があることを強調し、暑い夏の間は、すべての犬を涼しい環境におけるように助けることが重要であると言います。

室内では数分で熱が過剰に高くなる可能性があるため、運動をしすぎたり、駐車中の車の中に放置してはいけません。

主任研究者のエミリー・ホール博士は、どの犬が最も危険にさらされているかを知ることは有益であると述べました。

太りすぎが危険因子であるという事実は、例えば、飼主に子犬の時から体重を監視することの重要性を認識させるかもしれません。

「すべての犬は健康的な体重を維持することから利益を得ますが、犬が特に熱中症の特定のリスクにあるなら、肥満を防ぐことは救命になり得るでしょう。」

とイギリスのノッティンガム・トレント大学の獣医学看護学の上級講師である、ホール博士は述べました。

Scientific Reportsで6月18日に発表されたこの調査結果は、2016年に英国で獣医治療を受けていた905,000匹を超える犬の記録に基づいています。

その年には、395匹が熱に関連する病気の治療を受けそのうちの14%が死亡しました。

そして、特定の品種は他の品種よりもリスクが高いことがわかりました。

リストの上位にあるのは、熱に関連する病気の発生率が0.5%であるチャウチャウ犬をはじめ、ブルドッグ(0.4%)、フレンチブルドッグ(0.18%)、ドーグドボルドー(0.17%)、グレイハウンド(0.15%)でした。

リスクが高い品種の多くは、平面顔の品種でした。

それは獣医師が知っていることだとコーネル大学獣医学部の准教授であるダニエル・フレッチャー博士は述べました。

「はなぺちゃな犬は、私たちが最も心配する犬種です。」

と研究に関与しなかったフレッチャー博士は述べました。

犬は汗をかかないので、代わりに呼吸系に依存して体を冷やします。

それが彼らが喘ぎながら走る理由です。

しかし、はなぺちゃな犬はそれが上気道を狭めているため、冷却システムの効果が低下します。

この研究では、ブルドッグ、パグ、その他のはなぺちゃな特徴がある犬が、リスクが最も高い上位9品種の大半を占めていることがわかりました。

しかし、このグループには、ゴールデンレトリバーやイングリッシュスプリンガースパニエルなど、「中型」サイズの頭を持つ犬も含まれていました。

ホール博士は、これらの犬種は、運動中に過熱を引き起こす遺伝性の疾患である悪性高熱症を発症する場合があると述べました。

さらに、ホール博士は、リスクのある品種の中には伝統的な「労働犬」です。

「多くの犬は、飼い主を喜ばせるために枯渇点や熱中症の消耗ラインを越えても動き回るでしょう。」

と彼女は言います。

一方、年をとった犬は、耐熱性もまた低いことがわかりました。

 12歳以上の老齢犬は2歳未満の子犬よりも熱中症の治療を受ける可能性が75%高いことがわかりました。

状況は人間に見られるものと同様であると研究者たちは指摘しました。

高齢の犬は心臓や肺の状態になりやすく、熱波の影響を受けやすくなります。

ホール博士は犬と一緒にいる飼主に熱中症の兆候を学ぶよう促しました。それは、過度のあえぎ、どんよりとした目、皮膚の過熱、そして協調性の喪失などです。

彼女はまた、飼主は自分の犬が暑さに敏感であるかどうかを調べるべきだと言いました。それは、つまり、犬の体が熱くなり過ぎた時に休憩をとれるか、または、ばったり倒れるまで走り続けるかということです。

フレッチャー博士は、トラブルを回避するために、一日の中で涼しい時間に散歩を計画し、常に水筒を持参することを推奨しました。また、暑い日には犬を車に置いたままにしないようにと述べました。

専門家は、車のウィンドウを1〜2インチ開いていても車は過熱する可能性があると指摘しています。

しかしフレッチャー博士は、大暑が唯一の危険ではないことを指摘しました。

犬の体は気温に慣れる時間がないため、気温が急に上がると過熱することがあります。

ホール博士は犬が過熱の兆候を示した場合、その反応は簡単だと述べました。

太陽を避けて日陰に、さらにはエアコンに、または扇風機の前に連れて行って冷たい水を子犬にスプレーすることも役立ちます。

しかし、冷却を行って10分〜15分経過しても犬の喘息が改善されない場合、フレッチャー博士は、すぐに最寄りの動物病院に行くことを勧めました。

そして、犬が倒れたり、呼吸困難を起こしたり、苦痛を感じている様子があれば、ためらわずに緊急医療機関へ助けを求めるべきだと述べました。

 

【以下のリンクより引用】

Why Some Dogs Are at Higher Odds of Dying From Heat

Healthday