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一休みすべき時であることを示す5つの兆候

人はメンタルヘルスのために休みを取ることに尻込みをしがちであることは、良く知られています。
何かしらの病気を患っていようと、過労や過度な疲労を感じていようと、時々ただ休憩が必要になることがあります。
統計では4人に1人の成人が診断可能な精神障害を抱えていることが示されており、メンタルヘルスを含む自身の健康状態に注目することは、これまで以上に重要になっています。

職場での健康とは、身体の健康だけではなく、もっと総体的なことを意味します。
総体的な健康とは、身体の健康や栄養、運動の枠を超えた、精神的、情緒的、経済的、仕事上の健康を指します。
慢性的なストレスはうつ病につながり、ブラックな職場はあなたの精神的健康を損なう可能性があることは誰もが知っています。

自分を限界まで追い込む前に、一休みすべき時であることを示す5つの兆候を以下に記載します。

  • 集中できない
  • 人間関係に影響をきたしている
  • 身体にストレスの兆候が表れる
  • 自分自身のケアを怠っている
  • エネルギー不足を感じる

各兆候の詳細と、回復に役立つヒントは以下をご欄ください。

1. 集中できない
精神が過度に働いていると、車輪の回転速度が速すぎて全体像を見失ってしまいます。
これは最終的に、重大なストレスと健康リスクにつながります。
アメリカの国立労働安全衛生研究所によると、「ストレスは、特に心血管疾患や筋骨格系疾患、精神疾患などのいくつかの慢性的な健康障害において、重要な役割を果たしている」といいます。
そしてこれは従業員だけでなく、会社自体にも影響を与えます。
職業と環境医学ジャーナル(Journal of Occupational and Environmental Medicine)では、「高いストレスを抱える労働者の医療費は、通常よりも50%近く高くなる」と述べています。

<解決策>
自分の業務量がキャパシティを超える場合は、躊躇なく助けを求めてください。
チームプレイヤーとなりより高い生産性を達成するために努力することは素晴らしいことですが、健康リスクを感じたら、それは一歩引いて考えてみる時です。
気が散る原因となるものをできるだけ排除し、自分の仕事に優先順位を付け、考えをまとめるために一旦デスクから離れてください。
傾倒しすぎて過度に疲労する結果とならないよう、自分の中で現実的な境界線を設定しましょう。

2. 人間関係に影響をきたしている
人生の一部で起こることは、他の全ての部分に影響します。
言い換えれば、職場で起こることは私生活に影響を与えます。
家族や友人、社会生活が仕事の二の次となると、自分自身が空っぽに感じるかもしれません。
作業量が増えると、燃え尽き症候群(極度の疲労)につながるリスクが高まります。
燃え尽き症候群は、労働者の疲労や皮肉的な考え、効率の悪さなどとして現れることがありますが、これは孤独感にもつながる可能性があります。
健康保険会社Cignaによる新しい研究では、アメリカ人の半分近くが孤独を感じていることがわかっています。
労働時間が長いと個人的な人間関係や責任事項にストレスがかかることがあり、仕事と人間関係の両方で苦しむこととなるでしょう。
社会的つながりは人間であることの一部であり、これは燃え尽き症候群に対抗する方法のひとつです。
社会的孤立や過度の疲労による孤独は深刻な結果を引き起こすことがあるため、こうした繋がりが全体の健康に良い影響を与える事実を見逃してはいけません。

<解決策>
仕事と家庭の責任について考えてください。
残業や仕事の大きなプロジェクト終結のために、バスケットボールの試合や誕生日会、家族での夕食に参加できなかったことはありませんか?
忙しすぎて自分の人生の一部にすらなれていない場合は、一旦休憩を取って自分の人生を取り戻しましょう。
自分の存在や関わりごとに責任を持ちましょう。

3. 身体にストレスの兆候が表れる
長時間労働は実際、体にダメージを与えることがあります。
時間外勤務を行うことには短期的には、時には仕事のキャリアと個人的な生活両方の面において素晴らしいメリットがありますが、長時間労働の長期的な影響は、単なる疲労以上のものになります。
アメリカ心理学会は、仕事の重圧や低い裁量権と相まった高い要求は、冠状動脈疾患のリスクの増加に関連している」ことを発見しました。
「ストレスが精神的なものだけでなく身体的に現れるようになったら、それは休憩すべき時なのです。」

<解決策>
ストレスの原因を認識することから始めましょう。
それは業務量、それとも上司ですか?
もしくは、対処しきれないと感じている特定の業務でしょうか。
原因がわかったら、それを書き出します。
そして翌日から、達成可能な行動計画に取り掛かります。
原因となる問題に一歩ずつ取り組みましょう。小さな成功が大きな違いを生むこともあるのです。

4. 自分自身のケアを怠っている
セルフケアは誰にとっても、特に他者の世話を行う専門家にとっては極めて重要です。
介護者は自身のセルフケアを犠牲にして、業務上の要求や患者、家族のことを最優先に考えています。
事実、50%以上の医師が燃え尽き症候群の症状を経験しています。
昼食や病院の診察、ジムのクラスをないがしろにし、自分自身のケアを怠ることが普通になり始めると、自身の健康を損なうことになります。

<解決策>
自分自身を最優先する習慣を身につけましょう。
朝の10分間を瞑想に割いたり、参加義務が生まれるように事前にジムのクラスを予約しておくなどを習慣にすると、そうした行動をより自然に感じ、実行しやすくなります。

5. エネルギー不足を感じる
睡眠不足と栄養不良は、メンタルヘルスのための休息を取るべき時であるという最も明白な兆候の2つですが、無視されがちです。
肉体的エネルギーが減少するだけでなく、感情的エネルギーや知性にも影響が出ます。
心身を適切に動かせていないにもかかわらず、最善の結果を出すことは難しいのではないでしょうか。
質の良い睡眠は健康に欠かせません。
十分な休息を取ることで集中力や活力が高まり、日々の業務に挑むことができるのです。

<解決策>
一時停止し、一呼吸します。
仕事に関する考えや不安、責任が際限なく浮かび、重荷になっている場合は、肩の力を抜いてください。
業務を一時保留にし、まずは精神的および身体的な健康を確保してください。
散歩をする、ぐっすり眠るなどの必要な方法を取り、すっきりした頭と強靭な体で目先の業務に対処できるように、心身をリフレッシュし、回復させる時間を取ってください。

締め切りや仕事の責任、義務を果たそうとする前に、自分の精神的及び身体的な健康をコントロールする必要があります。
燃え尽き症候群への道をたどっている場合は、自身のメンタルヘルスのために休憩を取るべき時である可能性を示す兆候を認識し、行動を起こしてください。
これは全ての人に必要なことです。

出典:2019年1月30日更新 U.S.News Health 『5 Signs It's Time to Take a Mental Health Break』(2019年5月6日に利用)
https://health.usnews.com/health-care/for-better/articles/2019-01-30/when-to-take-a-mental-health-br...