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ロリテン (トルテロジン)

ロリテン(酒石酸トルテロジン)は過活動膀胱(oab)の治療に使用されます。 膀胱の筋肉を弛緩させることによって作用し、膀胱に溜める尿の容量を大きくし尿をためられるようにすることで頻尿、突然の尿意、または尿もれを防止します。

同義語

ロリテン, Roliten

有効成分

酒石酸トルテロジン, Tolterodine Tartrate

その他のブランド名

デトルシトール ジェネリック, ロリテン, Roliten

包装

10

製造元

Ranbaxy

形状

カプセル (徐放性), 錠剤

含有量

1 mg, 2 mg, 4 mg

製造国

インド

SKU

3009

【ロリテン (トルテロジン)】 食事の有無に関わらず服用できますが、いつも一定の時間に服用されることをお勧めします。

【ロリテン (トルテロジン)】 アルコールと一緒に服用すると眠気や鎮静作用が増すことがあります。

【ロリテン (トルテロジン)】 ロリテン (トルテロジン)を妊娠中に使用するのは危険である可能性があります。 動物研究は胎児に悪影響を及ぼしていますが、ヒトでの研究は限られています。医師に相談してください。

【ロリテン (トルテロジン)】 母乳育児中の使用には注意が必要です。治療を終了した後で、体から薬が完全に排泄されるまで、授乳は行わないで下さい。母乳分泌は減少することがあります。

【ロリテン (トルテロジン)】 めまいや眠気を感じたり、視力に影響を及ぼす可能性があります。視界がはっきりするまで車の運転などは控えて下さい。

【ロリテン (トルテロジン)】 腎疾患がある場合は、注意が必要です。線量が変更される可能性がありますので医師へご相談下さい。

【ロリテン (トルテロジン)】 肝疾患に対して相互作用はありませんので、線量変更なども必要ありません。

シルデナフィル

トルテロジン

使用方法
ロリテン (トルテロジン)は過活動膀胱(oab)の治療に使用されます。
効能・効果
ロリテン (トルテロジン)は、膀胱の筋肉を弛緩させることによって作用し、頻尿、突然の尿意、または尿もれを防止します。
一般的な副作用
口の渇き、便秘、頭痛、めまい、眠気、視力障害、肌の乾燥
専門家のアドバイス
  • ロリテン (トルテロジン)やこの薬の他の成分にアレルギーがある場合は、服用しないでください。
  • 膀胱から尿を抜くことができない場合(尿閉)、緑内障(視覚上の問題を引き起こす可能性のある眼圧の上昇)、重症筋無力症(筋肉の衰弱)、腸の全部または一部の重度の炎症(潰瘍性大腸炎)、結腸(毒性メガコロン)の突然の重度の膨張がある場合は、ロリテン (トルテロジン)を服用しないでください。
  • 尿路のどこかが閉塞しているために尿が流れにくい場合、腸のどこかの部分が閉塞している場合(例えば、幽門狭窄症)、腸の動きの減少または重度の便秘に苦んでいるか、またはヘルニアを患っている場合は、使用しないで下さい。
  • 血圧、腸や性機能に影響を与える神経障害に苦しんでいる場合は、ロリテン (トルテロジン)を服用しないでください。
  • ロリテン (トルテロジン)はめまいや疲労感を引き起こし、視力に影響を与えることがあるため、自動車の運転や機械を操作する前、または精神的な注意と調整を必要とする活動に取り組む前には、注意を払わなければなりません。
よくある質問
Q.ロリテン (トルテロジン)は利尿薬ですか?
いいえ、ロリテン (トルテロジン)は、抗コリン作用薬と呼ばれる薬物クラスに属しています。

Q.ロリテン (トルテロジン)はデトロールと同じですか?
はい、ロリテン (トルテロジン)は一般名で、デトロールは商品名です。

Q.ジェネリック薬で服用できますか?
はい、ロリテン (トルテロジン)はジェネリック薬で利用できます。

Q.プロドラッグとして服用できますか?
いいえ、それはプロドラッグではありません。

Q.ロリテン (トルテロジン)とは何ですか?
ロリテン (トルテロジン)は、抗コリン作用薬と呼ばれる薬物のクラスに属しています。

Q.それは何のために使われますか?
膀胱の筋肉に対する化学物質(アセチルコリン)の活性を遮断し、その収縮を防止することによって作用します。

Q.ロリテン (トルテロジン)は体重増加の原因になりますか?
ロリテン (トルテロジン)の使用による、体重への影響は報告されていません。

基本情報
トルテロジンは過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁などに使用されます。トルテロジンの薬理は膀胱平滑筋にあるムスカリン受容体を ブロックすることで膀胱の過緊張を緩和、膀胱の収縮を抑え容量を大きくし、たくさん尿をためられるようにします。ただし、尿道機能障害の腹圧性尿失禁には 不向きです。従来の同類薬に比べ口の渇きなどの副作用が比較的少ないとされています。 過活動膀胱(OAB)は近年、自分の意思とは関係なく膀胱が勝手に収縮してしまう病気です。「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近 い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を呈します。40歳以上の日本人の12.4%が過活動膀胱に罹って いるという調査結果が出ています。患者数は800万人以上です。また、年齢が高くなる程に過活動膀胱の割合も高くなることがわかっています。
<過活動膀胱(OAB)の主な症状>
○急に尿意をもよおし、漏れそうで我慢できない(尿意切迫感)
○トイレが近い(頻尿)
○夜中に何度も尿意で眼が覚める(夜間頻尿)
○急に尿意をもよおし、トイレまで我慢できずに漏らしてしまうこ(切迫性尿失禁、尿漏れ)
過活動膀胱はきちんと治療を受ければ症状を改善することが可能です。しかし、恥ずかしいからと誰にも相談できない、加齢によるもので仕方がないとの理由であきらめてしまうなどの理由で診療や治療を受けない方が多いのです。 過活動膀胱には2つのタイプがあります。膀胱(尿道)を結ぶ神経になんらかの問題が生じることでで起こる「神経因性」の過活動膀胱と、それ以外の原因による「非神経因性」の過活動膀胱です。 神経因性過活動膀胱
排尿を司る脳や脊髄、末梢神経に障害が生じることで膀胱への情報信号伝達が正常に作動しなくなることで起きます。様々な原因がありますが、主に下記の原因があげられます。
認知症、脳梗塞、脳髄膜炎、脳卒中、パーキンソン病、脊髄損傷後遺症、多発性硬化症後遺症、糖尿病性神経症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、子宮がんや直腸がんなどの骨盤腔内手術、二分脊椎、脊椎腫瘍、脊椎の血管障害、脊椎炎、脊髄小脳変性症など
主な症症は、頻尿、尿失禁、排尿困難、尿閉などですが、原因により症状や症状の程度はさまざまです。排尿を司る神経は排便や性機能とも関連している ため、排便異常や性機能障害といって症状が出ることもあります。正常に排尿できず、尿路感染症を起こして膀胱炎や腎盂腎炎にかかったり、、腎機能障害をき たすおそれもあります。 非神経因性過活動膀胱
上記以外の何らかの原因で膀胱の神経が過敏にはたらいてしまう場合や、原因が特定できない場合も、またはいくつかの原因が複雑に関係している場合や加齢な どがあげられます。女性の場合、出産や加齢のために骨盤底筋のトラブル膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなったり、損傷することで排尿に問 題が生じて過活動膀胱を起こすことがあります。
禁忌
p>下記の場合の使用は禁忌。 ●尿閉(慢性尿閉に伴う流性尿失禁を含む)を有する場合
●重篤な心疾患がある場合
●眼圧が調節できない閉塞隅角緑内障の場合
●麻痺性イレウスがある場合
●胃アトニー又は腸アトニーがある場合
●重症筋無力症の場合
●本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある場合
慎重投与
下記の場合の使用は慎重を期すこと。
●尿閉を発症するおそれがある場合
●排尿困難のある前立腺肥大患者
●胃腸管運動が低下するおそれがある場合
●潰瘍性大腸炎がある場合
●眼圧が調節可能な閉塞隅角緑内障がある場合
●狭心症等の虚血性心疾患がある場合
●クラスIA(キニジン,プロカインアミド等)又はクラスIII(アミオダロン,ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者を含むQT延長症候群患者
●甲状腺機能亢進症がある場合
●肝障害がある場合
●腎障害がある場合
●認知症、認知機能障害がある場合
●パーキンソン症状又は脳血管障害がある場合
重要な基本的注意
●慢性尿閉に伴う溢流性尿失禁の場合、過活動膀胱の症状と類似した症状を示すことがあるため、溢流性尿失禁等の症状が疑われた場合には鑑別のため必要に応じて、投与前に尿流動態検査等を実施してください。
●尿意切迫感・頻尿及び切迫性尿失禁等の症状は、尿路感染症、尿路結石、前立腺癌、膀胱癌、前立腺肥大症等の疾患が原因となっている場合があるので、問診及び尿検査等によりこれらの疾患を出来るだけ特定し、必要な泌尿器科専門的検査を実施する。
●尿路感染症等の併発の有無を確認するため、服用中に尿検査等を適宜実施しすることが推奨されます。
●眼調節障害(霧視等)、めまい、眠気を起こす恐れがあり、投与中の患者さんは自動車運転等危険を伴う機械の操作には注意が必要です。 
●QT延長症候群患者では、QT間隔の更なる延長がみられるおそれがあるため、必要に応じて心電図を測定することが望ましい。
●認知症、認知機能障害患者で過活動膀胱の自覚症状の把握が困難な場合は、投与対象となりません。
●本剤で効果が認められない場合に漫然と使用を続けないで下さい。
相互作用
下記のお薬との併用は注意が必要です。必ず医師に相談してください。
【併用注意】
抗コリン作用を有する薬剤
・抗パーキンソン剤
・消化性潰瘍治療剤等
CYP3A4阻害薬
・マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、クラリスロマイシン等)
・アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、ミコナゾール等)
・シクロスポリン
・ビンブラスチン等
妊婦・産婦・授乳婦等への投与
【重大な副作用】
アナフィラキシー様症状

【その他副作用】
便秘、消化不良、腹痛、嘔気、鼓腸放屁、下痢、嘔吐 、頭痛、傾眠、めまい、知覚減退、幻覚、健忘、失見当識、心悸亢進、頻脈、心電図QT延長、排尿障害、排尿困難、尿失禁、膀胱違和感、眼球乾燥、味覚倒錯、疲労、口渇、鼻炎、皮膚乾燥、末梢浮腫、発疹、視力異常、霧視
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
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