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メトホルミンと集中的なライフスタイルの組み合わせにより、血糖コントロールと体重コントロールがわずかに改善

医療誌『メタボリズムMetabolism』に掲載されている研究によると、メトホルミン療法は、2型糖尿病で過体重または肥満の成人において、集中的にライフスタイルへ介入することと組み合わせて治療された際に、血糖コントロールおよび体重の変化にわずかな影響があります。

カナダのエドモントンにあるアルバータ大学の運動療法学、スポーツ、レクリエーション学部の教授兼副学部長であるノルマンド・G・ブレ博士と博士の研究グループは、次のように述べています。
「個々の薬物療法の抗高血糖効果とライフスタイルの介入により2型糖尿病の管理または治療を同時に処方するという管理方法に繋がりました。」
「メトホルミンとライフスタイルの介入が2型糖尿病の第一選択治療法として同時に処方されている頻度を考えると、それらの相互作用を調べた研究がほとんどないことは驚くべきことでした。」
Look AHEAD試験からのデータが分析のために使用されました。 BMIが25 kg / ㎡(平均年齢57.4歳;女性58.2%;平均HbA1c 7.4%)を超える2型糖尿病の成人、1,982人が、この研究に召集されました。
参加者は集中的なライフスタイルの介入、または糖尿病教育プログラムに参加しました。
集中的なライフスタイル介入では、1週間に175分の適度に集中的な運動と低カロリーの食事を通して、少なくとも1ヵ月に7%の減量を維持することをターゲットとし、また、運動専門家、栄養士および行動心理学者とのミーティングも行われました。

糖尿病教育プログラムには、健康的な食事と運動に関する1年に3回のグループセッションが含まれていました。
さらに、各グループの参加者は、メトホルミン療法を受けたかどうかに基づいて2つのグループに分けられました。
研究者らは、全参加者について1年後にHbA1c、空腹時血糖、体重および心肺機能を測定しました。
メトホルミン療法と集中的なライフスタイルの相互作用の間に観察された相互作用効果(P = 0.031)は、感度分析後には見られず、抗高血糖薬を変更した参加者は除外されました。
メトホルミンとライフスタイル介入の組み合わせは、感度分析後にライフスタイルの介入を受け、メトホルミンを摂取しなかった参加者の0.75%の減少と比較して、HbA1cでは平均0.72%の減少をもたらしました。
しかし、メトホルミンを糖尿病教育プログラムとを組み合わせた場合では、メトホルミンおよび糖尿病教育プログラムを受けなかった場合での-0.16%と比較して、-0.18%と、HbA1cが大幅に減少しました。  

FPG(空腹時血糖)との関連で考えると、メトホルミン療法とライフスタイル介入との間の相互作用効果は、感度分析の前(P = 0.043)および後(P = 0.04)の両方で有意でした。 メトホルミン療法による介入を受けた参加者では、FPGレベルは平均21.5 mg / dL減少しました。
一方で、メトホルミン摂取の参加者がいない場合の介入では平均24.2 mg / dLの減少でした。 メトホルミンと糖尿病教育プログラムを受けていない参加者( -  3.4 mg / dL)と比較して、メトホルミンと糖尿病教育プログラムを組み合わせた参加者( -  11 mg / dL)では、FPGレベルが大幅に低下しました。

感度分析により、メトホルミンと体重の介入との相互作用効果が明らかになりましたが、これは調整前にはみられませんでした。
「薬物療法とライフスタイル介入により確立された効果により、さらなる利益を期待して、この併用療法を広く推奨します。」と研究者らは記しています。

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.healio.com/endocrinology/diabetes/news/in-the-journals/%7Bbe5decb9-a896-46ca-afc8-f0ee14...