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メトホルミンがアンチエイジングの鍵となる?

10億ドルのアンチエイジング産業に入りこむための最新の試みとして、アルベルト・アインシュタイン医学校(AECM)の研究者チームは、ジェネリック薬の力を活用して、寿命の延長に役立てようとしました。
AECMの老化研究所に勤めるNir Barzilai博士は、メトホルミンのアンチエイジング特性を調査する5年間の臨床試験を実施するために5,000万米ドルの研究費用を調達しました。
メトホルミンは、現在2型糖尿病治療のために広く処方されている安価な薬です。

「いずれ死ぬことは避けられませんが、老化は避けることができます。」とBarzilai氏は語り、メトホルミンの特性を利用した新しいプロジェクトについて言及しました。


<薬が細胞老化を劇的に遅らせる>
メトホルミンの効果は既に他の臨床試験で調査されており、結果として、この薬ががんや心疾患、アルツハイマー病などの加齢関連疾患の発症を予防できることが示されています。
Barzilai氏は、メトホルミンには炎症や酸化ストレスを軽減することで、細胞老化を劇的に遅らせる力があり、これにより慢性的な損傷を防ぎ、長寿に役立つと主張しています。

彼は、メトホルミンは細胞や組織を「若返らせ」、エビデンスに基づいたアンチエイジング産業で収益性の高い薬として登場する可能性があると述べています。
メトホルミンには吐き気などの副作用がありますが、プロジェクトでは副作用の軽減を試みる予定であり、Barzilai氏は「唯一の長期的な副作用は、年金が尽きるまで長生きしてしまうということです。」と語っています。

Barzilai氏は、メトホルミンには強力なアンチエイジング特性がある可能性がある一方、目標は「不老不死の霊薬」や不死の秘訣を探すことではなく、加齢プロレスにおける全体的な健康状態を改善することであると明言しています。
「私はメトホルミンが老化を遅らせることを証明することに興味がある訳ではありません。」と、Barzilai氏は最近行われたインダビューで述べています。
「様々な薬を使って老化に対抗することができ、一部は人間に使用できることが分かっています。
と、彼は付け加えました。
「大切なのは寿命ではなく、健康寿命なのです。」


<イギリスの優れた長寿研究>
老化を防ぐための聖杯探しは特に英国で活発に行われており、英国政府は4つの産業戦略国家プロジェクトに長寿を含めています。
オックスフォード大学のリン・コックス教授は現在、細胞の老化を防ぎ、「細胞性老化」の発症を妨げるためのプロジェクトに取り組んでいます。
彼女は、画期的な臨床試験では分子を使って老化細胞を破壊し、老化プロセスを止める可能性が示され、研究に革命をもたらす可能性があると述べています。

出典 2020年1月7日更新 science alert『Is Metformin the Key to Anti-Aging?』(2020年1月10日に利用)
https://www.labmate-online.com/news/laboratory-products/3/breaking-news/is-metformin-the-key-to-anti...