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ホリデーハート症候群を避ける方法

ホリデーシーズンの食卓には、七面鳥のロースト、マッシュポテト、フルーツケーキ、そしてエッグノッグのグラスが並びます。
そしてもちろん、ホリデーの醍醐味は友人や家族と共に時間を過ごすことです。
しかし楽しい時間を過ごすなか、ついつい自分を甘やかしすぎてしまうことがあります。

食べ物やお菓子、アルコールを摂りすぎると、食生活が乱れるだけでなく、体の負荷が増すことがあると、循環器科医のレスリー・チョウ医師は言います。
これは、塩辛い食事やアルコールを過剰に摂取した後に起こる心臓障害である、ホリデーハート症候群の原因となります。

「患者にはいつも、何を食べても良いけれども、適量にするように伝えています。」と彼女は話します。


<ホリデーハート症候群は何故起こる?>
過剰にアルコールを摂取すると、健康な人でさえも心拍の急上昇や不整脈が起こることがありますが、これらは通常心配する必要はありません。

しかしチョウ医師は、アルコールや塩辛い食べ物は血圧を上げると言います。
既に心疾患を患う人は、これにより心不全リスクが悪化する可能性があります。

休暇中は多くの人にとって、クッキーやキャンディ、贅沢な料理など、特別な食事をとる機会が急激に増えます。
これは一食だけの話ではなく、年の他の時期とは全く異なる頻度で、楽しい食事や飲み会が繰り返されます。

「この期間、たくさんの食べ物に囲まれる機会が増加します。」と、チョウ医師は言います。
「そのため、職場にいる時でも家族と一緒に過ごしている時でも、普段は食べないような物を食べる傾向にあります。」


<適度に楽しみましょう>
参加する必要があるパーティーが有る時は事前に計画を立てましょう、とチョウ医師は言います。

チョウ医師は、何としても休暇中のごちそう全てを避けるべきだとは考えていません。
しかし、食べている物や量を意識することが重要であり、こうすることで順調に物事が進むと強調しています。

「“どうせ何も食べてはいけないんでしょう”と考える人が多い」とチョウ医師は言います。
「それは違います。何でも好きなものを食べてかまいませんが、適量に留め、食べている物に意識を向ける必要があります。」

彼女は、大量の夕食をとることが予め分かっている場合は、朝食と昼食の量を減らすことを推奨しています。
もしくは、食事会に参加するまえに少し食べることで、食べ過ぎを防ぐ方法もあります。
デザートを食べたい場合は、少量に留めましょう。

パーティーでは、クリームや砂糖、塩がたっぷり入った食品に注意して下さい。
またチョウ医師は、アルコールの過剰摂取も避けるべきだと考えています。
カクテルを飲んでも良いですが、お代わりを繰り返すのではなく、ゆっくりと時間をかけて楽しむと良いと、チョウ医師は述べています。


<パーティー後の注意事項>
「血圧が上がりやすくなります。」と、チョウ医師は言います。
「血圧が上がると、一部の人は悪循環に陥り、最終的に心不全を起こします。そのため、自分の食事や行動に注意することが非常に重要です。」

既に心不全を患っている場合、彼女は、休暇中自身の体重や血圧に注意することをお勧めしています。
チョウ医師によると、症状や数値について懸念がある場合は、医療専門家に連絡することが最善だといいます。

出典 2019年12月23日更新 healthessentials『How You Can Avoid Holiday Heart Syndrome』(2019年12月27日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/can-avoid-holiday-heart-syndrome/