ベタネコール (ベサコリン ジェネリック)

ベタネコールは、尿閉の治療に使用されます。

ベタネコールは、膀胱の筋肉の収縮を増加させ、排尿を開始し、膀胱を空にすることによって作用します。

吐き気、嘔吐、発汗、腸疝痛

• 吐き気予防のため、食前30分前の空腹時にベタネコールを服用して下さい。
• 妊娠している場合、授乳中の場合は、ベタネコールを使用しないでください。
• 喘息、膀胱感染、痙攣（てんかん）、高血圧、心臓病、パーキンソン病（歩行障害、震えなどの障害）、甲状腺機能亢進症、または潰瘍などの病歴がある、もしくは現在患っている場合は、ベタネコールを服用する前に医師にご相談下さい。
• 薬を服用中、呼吸困難、失神、または非常に遅い心拍（脈拍数が毎分50ビート未満）を起こした場合は、ベタネコールの服用を止め、すぐに医師に相談してください。
• ベタネコールは眠気を引き起こしますので車の運転や、機械の操作を妨げることがあります。

Q.ベタネコールは抗コリン作用薬ですか？
いいえ、ベタネコールは抗コリン作用薬ではありません。これは、コリン作動性アゴニスト（作用を刺激する物質）であり、天然化学物質（神経伝達物質）アセチルコリンと類似した作用があります。

Q.ベタネコールは利尿薬ですか？
いいえ、ベタネコールは利尿薬ではありません。排尿筋（膀胱の壁の層を形成する筋肉）の収縮を増加させ、排尿を促進するのに役立つ薬です。

Q.ベタネコールは抗生物質ですか？
いいえ、ベタネコールは抗生物質ではありません。排尿筋（膀胱の壁の層を形成する筋肉）の収縮を増加させ、排尿を促進するのに役立つ薬です

Q.ベタネコールは乳幼児には安全ですか？
ベタネコールの乳幼児に対しての安全性は確立されておらず、18歳未満の小児での使用はお勧めしません。その使用に関しては、医師の助言に従ってください。

Q.どのような治療にベタネコールを使用していますか？
ベタネコールは、術後（手術後）、産後、閉塞なしの尿貯留（膀胱内に尿がたまる）、および神経原性膀胱状態（脊髄間の不適切な通信による膀胱機能不全神経および膀胱）に使用されます。
ベタネコールは、先天性メガコロン（出生時に存在する大腸の異常な拡張）、胃食道逆流および逆流性食道炎（逆流による食道の炎症）にも使用することができます。

Q.ベタネコールはうつ病や便秘の原因になりますか？
便秘やうつ病にベタネコールの影響はありません。

Q.ベタネコールはどのように膀胱に作用しますか？
ベタネコールは、排尿筋（膀胱の壁の層を形成する筋肉）の収縮を増加させて排尿を促進することにより、膀胱に作用し、尿貯留（膀胱内溜まった尿）を緩和します。

Q.どれくらいの期間、ベタネコールが効くのですか？
ベタネコールは薬を服用してから1時間以内に効き始めます。

ベタネコールはべサコリンのジェネリック医薬品になります。胃腸の自動運動を高め、消化機能を良くしたり、膀胱の排尿筋を収縮させ排尿を促進するなどの作用があります。主に手術後や分娩後、神経因性膀胱などで、尿がうまく出ないときに用います。

※医師に指示された用法および用法に従って下さい。
※用量は症状等により異なりますので、以下は目安としてお読み下さい。

【用法】
ベタネコール錠はできるだけ、空腹時に服用して下さい。
食事の直後に服用すると、吐き気や嘔吐が起こることがあります。

【用量】
ベタネコール錠の用量は、治療する疾患の種類や重症度に応じて個々に決定されます。

• 成人は通常1回10～50mgの範囲を1日3～4回服用します。
• 最初は1回5～10mgを1時間毎に、十分な効果が得られるまで、もしくは最大50mgが投与されるまで繰り返し服用することで、最小有効量を決定します。
• 薬の効果は服用後30分以内に表れることがあり、最大の効果は通常60～90分以内に表れます。
• 薬の効果は約1時間持続します。

必要な場合、薬の作用はアトロピンにより直ちに無効化することができます。

• 本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること
• 飲み合わせの悪い薬があるので医師と相談すること
• 妊婦、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること
• 服用後にめまい、傾眠等が起こることがあり、自動車の運転やその他危険を伴う作業を行う場合には注意させる
• 気管支喘息のある人は症状が悪化するおそれがあるため投与を避けること

下記の症状を持っている場合には投与は禁忌です。
塩化ベタネコール錠に対してアレルギー反応、甲状腺機能亢進症、消化性潰瘍、気管支喘息の兆候、徐脈や低血圧、冠動脈疾患、てんかん、パーキンソン病

• 喘息、膀胱感染症、てんかん、高血圧、心臓病、パーキンソン病、甲状腺機能亢進、潰瘍の既往歴あった場合は医師に教えてください。
• 妊娠中、授乳中である場合は医師へ伝えてください。ベタネコールを服用中に妊娠した場合にも直ちに医師へ伝えてください。
• アルコールを摂取することにより眠気が強まる可能性があります。

ベタネコールまたは他の薬にアレルギーがある場合には、投与前に医師と薬剤師に伝えてください。
現在服用中の風邪や鼻づまりの薬、ビタミン剤を医師と薬剤師に伝えてください。

次の薬のいずれかを服用している場合には医師に相談してください。
ドネペジル（アリセプト）
タクリン（コグネックス）
キニジン
プロカインアミド