プロプラノロールは無意識のうちに人種差別意識を軽減する可能性

小規模な研究で心臓病の薬プロプラノロールを服用している場合 潜在意識で人種的差別意識が著しく低下することを、オックスフォード大学の研究者により発見されました。 研究は心理学者、倫理学者や精神科医からなるチームによって行われました。 主執筆者であるSylvia Terbeckとチームは36人の参加者をあつめ実験を行いました。 心臓を服用しているものは潜在意識で人種的偏りを測る テストでスコアが低いことが分かりました。 このテストは人種差別の潜在意識をを測定するものです。 しかしプロプラノロールは行動変化を引き起こすことはありません。 プロプラノロールは、高血圧、不安やパニックの治療薬として使用されています。β遮断薬として最初に販売された効果的ものでした。 プロプラノロールはまた群発性頭痛の予防、緑内障、片頭痛予防、頭痛、様々な治療に用いられます。 末梢自律神経系におけるプロプラノロールは末梢自律神経系の活性化を阻害、さらに感情や恐怖心をつかさどる脳への影響も見られています。そのため研究チームは人種的偏見は無意識の恐怖に基づいているものだと考えられました。 この研究結果は人種的偏りを人種的偏見というもの誠実で平等の信念がある人でも持っている可能性があります。 プロプラノロールは既に普及しており、この調査結果は倫理的に関心が高まっています。 病状を持つ多くの人々は潜在意識に影響を与える可能性があるため、神経系に影響を与え私たちの道徳的態度や慣行にどのような影響を与えるか更なる研究が必要となります。 共同著者であるJulian Savulescu教授は 「この研究で私たちの無意識の人種的偏見が薬により変化するということは 慎重な分析をする必要があります。元来プロプラノロールは人種差別を治す錠剤ではありません。しかし多くの人々がすでに心理的な副作用を経験しており我々は少なくとも、効果が何であるかをより詳しく知る必要があります。」

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/242769.php