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ブラッシングとフロッシングで脳卒中から身を守る?

2020年2月13日 ( Health Day News)- 歯周病は、動脈の硬化と重度の閉塞により引き起こされる脳卒中の発生率の上昇に関連している可能性があると予備調査による結果が示しています。

2つの未発表の研究では、他の脳卒中の危険因子と一緒に歯周病を治療した場合、動脈内のプラークの蓄積と脳の血管の狭窄を軽減することにより、脳卒中の予防に役立つ可能性があることを示唆しています。

しかし研究では、歯周病が脳卒中の原因であることは証明していません。

「炎症はアテローム性動脈硬化の発症と悪化、または血管の「硬化」に大きな役割を果たすようであるため、歯周病が脳血管の閉塞と脳血管のアテローム性動脈硬化に起因する、脳卒中と関連しているかどうかを調査しました。」

と、両方の研究を率いた、スーヴィック・セン博士は述べました。

 

セン博士は、サウスカロライナ大学医学部の臨床神経学の主任教授です。

最初の研究は265人の脳卒中患者を対象としています。

セン博士と彼のチームは、歯周病と特定のタイプの脳卒中が関連しているかどうかを調査しました。

そして、彼らは次のことを発見しています。

歯周病患者は、脳動脈の肥厚と硬化のために脳卒中を起こす確率が2倍多くなります。

歯茎疾患の患者は、視覚、協調、その他の機能を制御する脳の後部の血管を含んだ脳卒中を発症する可能性が3倍高い。

歯周病は、脳内の大きな血管を含む脳卒中の患者ではより一般的でしたが、他の部分での閉塞により脳卒中を起こした患者では一般的ではありませんでした。

 

2番目の研究には、脳卒中を経験していない1,100人以上の患者が含まれていました。

そして次のことが解りました。

10%は脳動脈が激しくブロックされていました。

歯肉炎の患者は、中程度の脳動脈の狭窄がある可能性が2倍ありました。

年齢、高血圧、高コレステロールを調整した後では、歯周病の患者は脳動脈が著しくブロックされている可能性が2.4倍高くなりました。

 

この予備調査は、2月19日〜21日にロサンゼルスで開催される米国脳卒中協会の国際脳卒中会議で発表されます。

「歯周病は患者にとって炎症の重要な原因であることを認識し、歯周病対策のために患者と協力することが臨床医にとっては重要です。」

とセン博士は述べました。

 

歯を失うほど深刻な歯周病である人は、研究からは除外されました。

研究者は現在、歯周病の治療が脳卒中とのこういった関連を減らすかどうかを研究しています。

通常、会議で発表される研究は、査読付きのジャーナルに掲載されるまで予備と見なされます。

 

(出典)2020年2月12日 アメリカ心臓協会ニュースリリース

 

【以下のリンクより引用】

Will Brushing and Flossing Protect You Against Stroke?

Health Day