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ビートルートジュースを飲むと高血圧に効果が臨床試験で証明

1日1杯のビートルートジュースを飲むことで高血圧の効果があるとプラセボ対照試験 により発表されました。イギリスでクイーン·メアリー(QMUL)で行われた臨床試験は英国心臓財団にの資金提供により行われました。 この研究で興味深かった点は降圧剤の効果が見られなかった高血圧患者に対してもビートルートジュースによる血圧低下効果が見られたことです。 他のレタスやキャベツと同じようにビートルートは高レベルの無機硝酸塩が含まれています。 無機硝酸塩はからだの中で一酸化窒素に変わり、血管を拡張させる作用があります。 臨床試験では18-85歳の64名の患者が集められ、半分の患者は降圧剤を処方されていましたが効果が無く、さらに半分は高血圧と診断されていましたが薬は処方されていませんでした。 患者はランダムに2つのグループに分けられました。1つ目のグループには1日250mlのビートルートジュースを摂ってもらい、もうひとつのグループには硝酸塩の入っていないビートルートジュースを摂ってもらいました。患者達には4週間にわたり毎日ジュースを飲んでもらい、実験の前後に2週間ずつ健康状態も観察されました。実験期間は合計8週間になりました。 この臨床試験は2重盲検でした。無機硝酸塩の含まれたビートルートジュースを摂ったグループは8/4mmHg血圧低下を記録しました。多くの患者にとって8/4mmHgの低下は正常レベルへの血圧になっていると考えられます。 2週間後ジュースを飲むのをやめたところ血圧は実験前の高血圧状態に戻りました。 この実験は高血圧患者に硝酸塩投与により長期の血圧低下をもたらした初めての研究でした。 無機硝酸塩の含まれたビートルートジュースを摂ったグループは血管拡張能力が20%改善し、動脈剛性は約10%低減しました。この変化は心臓病リスク低下につながると見られています。 反対にプラセボグループでは血管機能、動脈剛性、血圧に変化は見られませんでした。 一般的な抗高血圧薬がもたらす血圧平均減少は9/5mmHgです。 分かりやすく説明すると2mmHg血圧上昇するごとに心臓病による死亡リスクは7%、脳卒中による死亡リスクは10%上昇します。 この研究により無機硝酸塩の日常摂取は薬と同じような降圧効果があり、それらがビートルートや他の葉物野菜から摂れ、つまり高血圧患者の人達は手軽に食事から硝酸塩が摂取できます。 多くの人々は薬の長期間使用を嫌っているため 医薬品を使用せず野菜摂取により血圧をさげることができるというのは患者にとって有益となるでしょう。専門家は硝酸塩は水に溶けるため野菜を水で煮ることは推奨していません。 ただし蒸したり、ジュースにして飲んだり、焼くことでは問題はありません。 今回の試験は小規模なため、大規模での試験を長期間行うことでより詳しい効果が分かるだろうと考えられています。 疫病管理センターによると高血圧は毎日1000人の米国人の死因に関連しているとされています。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/288229.php