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ヒューストンでのエネルギー会議はコロナウイルスの懸念により中止に

ヒューストン(ロイター)- コロナウイルスに対する懸念により、組織委員会は日曜日、ヒューストンで今月予定されていた、エネルギー業界および金融業界での世界で最も権威ある会議の1つがキャンセルとなりました。

 

急速に広がるウイルスは、約85,000人が感染し、世界中で約3,000人が亡くなっています。

米国では約70人の症例が確認されており、週末にはウイルスにより最初の死亡が記録されました。

『CERAWeekエネルギー会議』は、先週、2008年以来、最大の週間株式市場の完敗を引き起こした病気のために中止となりました。

株式市場は月曜日も引き続き下落していますが、原油価格はOPECが生産量を削減するという予想に基づき、アジアでの取引では高値を付けました。

先週、原油は約15%減少しました。

CERAWeekを中止するといった決定において、コンサルタント会社のIHS Markitは、国境の健康チェックがより限られたものとなってきており、企業は労働者を保護するために、不必要な出張を禁止し始めたと指摘しました。

さらに、いくつかの国では、大勢の人が集まる可能性が高いイベントを延期しています。

IHS Markit社は、ルイジアナ州ニューオーリンズとカリフォルニア州ロングビーチで今月予定されている他の2つの国際会議をそれぞれキャンセルしました。

1981年に最初に開催されたCERAWeekは、過去に何千人もの参加者をヒューストンへ招きエネルギーパネルと技術フォーラムを開催してきました。

イベントのウェブサイトによると、昨年は85か国から約5,500人の参加者が1週間にわたるイベントに参加しました。

 

ラテンアメリカのエネルギー政策の特別委員であるライス大学ベーカー公共政策研究所のフランシスコ・モナド氏は、今年のイベントがなくなることは、業界に影響を与え、石油とガスの主要企業は1つのチャンスを失い、「ウイルスの流行によって引き起こされた需要の減少に対処する方法を議論する」といった機会が1つ失われると述べました。

石油とガス産業は、すでに新型ウイルスのために急激に減速しています。

国際エネルギー機関は、先月、今年の世界の石油需要の伸びが10年で最低レベルに落ちると予想しているといった最新の見通しを述べています。

投資家がウイルスによる需要破壊を恐れているため、世界の原油価格は今年25%以上急落しました。

ブレント油は、ウイルスの発生が確認される前の、1月には1バレル68.91ドルもの高値で取引されていました。

過去数年間、CERAWeekはヒューストン市にとって主要な経済的な後押しとなるイベントであり、期間中のホテルは満室、レストランやショップもビジネスがうまく展開されていました。

「これは、業界で最も重要な毎年開催される集会であり、ここで多くの重要な取引や商談が行われます。」

とモナド氏は述べました。

ヒューストンでは、イベントを中止する決定につながるような事件はなかったとヒューストン市長のシルベスター・ターナー氏とIHS Markit社の副会長ダニエル・ヤーギン氏は共同声明で述べました。

IHS Markit社は、CERAWeekを含む会議のキャンセルは、約5,000万ドル(約54億円)の経常外収益の財政的影響があると見積もっています。

今年のCERAWeekには、80か国以上から代表が集まると予想されていましたが、一部の国からの訪問者はすでに出席できていませんでした。

米国によるコロナウイルスの予防措置には、到着後14日以内に中国にいた国への訪問者を禁止することが含まれます。

CERAWeekに出席する予定の講演者の中には、ベネズエラの米国特使のエリオット・エイブラムス氏が含まれていました。

彼は、ラテンアメリカの国の石油輸出に対する厳格な制裁に対処することが期待されていました。

今週の石油輸出国機構は、加盟国の原油生産量の大幅な削減を検討する予定です。

 OPECと同盟国は、3月5日と6日にウィーンで直接会合を行う予定です。

 

 

【以下のリンクより引用】

CERAWeek energy conference in Houston scrapped over coronavirus worries

Rreuters