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パニック発作vs心臓発作:違いとは?

胸の痛みを訴え、パニック発作を起こした人が病院の救急科に駆け込む様子が良く見られます。
症状を確認する上で、医師は他の検査を行う前に、まずパニック発作と心臓発作を区別します。

これら二つには初期症状として胸痛、息切れ、発汗など多くの類似点があるため、、混同されることは良くあります。
しかし、二つの症状を治療するためには、これらの健康障害を区別する必要があります。

まず、心臓の状態の深刻さを知ることが重要です。
健康な心臓には、プラークの蓄積により血流が妨げられることなく、十分な量の血液供給が臓器に送られる必要があります。
プラークが蓄積すると、胸の苦しさが生じ、血栓や動脈けいれん、アテローム性動脈硬化を引き起こし、心臓の健康状態が悪化することがあります。
動脈が狭窄すると、心臓発作を引き起こすこともあります。

そのため、心臓発作は、動脈の閉塞によって起こることのないパニック発作よりもはるかに深刻です。
過剰な不安はストレスに対する非健康的な反応であり、苦痛を伴う出来事に対する明らかに不釣り合いな反応です。
不安発作は、アメリカの人口の2~3%が経験します。
主な症状には、動悸や過呼吸、吐き気、めまい、痺れがあります。

ほとんどの場合、不安の症状は10~30分以内に収まります。
しかし、心臓発作は最初は軽度でも、時間が経つにつれ徐々に悪化することがあります。
前述のパニック発作の症状は全て心臓発作の症状にも含まれますが、心血管疾患ではこれよりも多くの症状が起こり得ます。
首や肩、腰の痛みや不快感がこれに当てはまります。

もちろん、最も一般的な症状は胸痛であり、これが混乱の元凶です。
しかし、痛みの感じ方には違いがあります。
パニック発作では、鋭い局所的な痛みが胸の中央に起こります。
心臓発作中の痛みはむしろ圧迫感に似ており、腕や肩に向かって放射線状に広がることがあります。

パニック発作は、特異的な出来事であるか、根底にある不安疾患の症状として起こります。
心臓発作とパニック発作には明らかな違いがありますが、不安に悩む人は心拍数の変動が少ないことがあるため、将来的な心疾患発症リスクが高いことがあります。

心拍数の変動は、1日を通して身体が心拍数を効率的に変化させる能力を決定します。
研究では、不安障害のある人は、不安の無い人と比較して、心拍数の変動が少ないことが示されています。

出典 2020年2月18日更新 Medical Daily『Panic Attack vs. Heart Attack: What’s The Difference?』(2020年2月20日に利用)
https://www.medicaldaily.com/panic-attack-heart-whats-difference-449577