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ハンドドライヤーの残念な真実

ハンドドライヤーによっては、細菌を除去するのではなく、まき散らすものがあります。

インフルエンザやその他ウイルスを寄せ付けないための必勝法の一つは、頻繁な手洗いです。
しかし、できれば公共トイレの高噴射ハンドドライヤーは避けましょう。
研究では、ハンドドライヤーは細菌を除去するのではなく、まき散らすことが示されています。
温風のハンドドライヤーについても、高噴射のハンドドライヤー程では無いものの、同様であるといいます。

昔から使われているペーパータオルを使用するのがベストでしょう。

「病気の蔓延予防には手洗いが肝心であると良く言われます。しかし、手が濡れたままだと細菌の感染リスクが上昇するため、手の乾燥も同様に重要な予防ステップなのです。」と、救急科専門医であるセレサ・ラッシュ-リッター医師は言います。

<多くの研究で手洗いが支持されている>
ヘルスケアおよび食品業界は、手指消毒に躍起になっています。
これは、病院ではウイルスや細菌の伝播は生と死を分けるためです。
また、レストランやクルーズ船では、大腸菌やノロウイルスなどの食物媒介疾患が重度、もしくは命取りな疾患を引き起こすことがあります。

結果として、手洗いや手の乾燥技術に焦点を置いた研究が多く実施されてきました。

とある研究では、微生物学者らが高噴射ハンドドライヤー、温風ハンドドライヤー、ペーパータオルの比較を行いました。
この調査結果は、気がかりなものでした。

  • 高噴射ハンドドライヤーは、温風ハンドドライヤーの20倍、ペーパータオルの190倍のウイルスを、6段階の高さにまき散らしました。
  • ウイルスの影響は2.5~4.1フィート(約76~125センチ)の地点、つまり小さな子供の顔の高さで最も大きくなりました。
  • 高噴射ハンドドライヤーは、温風ハンドドライヤーの20倍、ペーパータオルの190倍のウイルスを、9つの異なる距離まで飛ばしました。

この結果の差は、それぞれの手の乾燥方法によるものです。
高噴射ハンドドライヤーは空気を両側に超高速で飛ばします。
温風ハンドドライヤーは、水分を蒸発させることで機能します。
ペーパータオルは、水分を吸収します。

「ペーパータオルで手を拭くと、手の乾燥を早めるだけでなく、摩擦によって細菌を除去し、手を更に清潔にすることができます、」と、ラッシュ-リッター医師は述べています。

布タオルのディスペンサーはどうでしょう?
これも、避けた方が賢明です。
ロール端の一部の布は何度も使用されることになるため、手から手へと細菌が伝播します。

<手を清潔に保つ最善の方法>
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、次の方法を推奨しています。

・お湯や水を使用して手を濡らし、蛇口を締め、石鹸を付ける
・手を良くこすり、手の甲や指の間、爪の中を洗う
・20秒間手洗いを続ける(ハッピーバースデーの歌と同じくらいの長さ)
・清潔な流水で良く洗い流す
・手を清潔なタオルで拭く、もしくは空気乾燥させる

<最終手段:ハンドサニタイザー>
CDCによると、ハンドサニタイザーは何も使わないよりは良いといいます。
しかし、目に見える汚れや油は落とせないため、全ての細菌を殺菌したり、有害な化学物質を除去できる訳ではありません。

ハンドサニタイザーしか選択肢がない場合は、少なくとも60%のアルコールが含まれていることを確認しましょう。

公共トイレではハイテクなものよりもローテクなものの方が良いことを覚えて置き、ペーパータオルを使い続けましょう。

出典: 2019年10月7日更新 health essentials『The Dirty Truth About Hand Dryers』(2019年11月13日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/the-dirty-truth-about-hand-dryers/