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JapanRx / ニキビ治療のスキンケア製品がGSKに与える影響

ニキビ治療のスキンケア製品がGSKに与える影響

グラクソスミスクライン社(NYSE:GSK)のスキンケア部門の子会社のスティフェル社は、タザロテンフォーム(ニキビスキンケアトリートメント製品)の新薬申請を規制当局に提出しました。
 
米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けた場合、タザロテンはスティフェルに薬用皮膚製品市場へもう一つ新たな製品を提供します。
しかし、
スティフェル社が有望な薬剤をニキビ治療に提供する一方で、親会社であるGSKにとってはもっと有意義です。
ニキビの治療薬は医療ニーズが満たされていないわけではありませんが、GSKの戦略にとって、新しく承認されたスキンケアおよび治療製品は重要です。

12歳以上の患者の顔面尋常性座瘡を対象としたタザロテンフォームは すでに特許保護を失っているか、まもなく特許を失うことになる以前の大ヒット商品よりも、薬品のポートフォリオを多様化するのに役立ちます。
その多様化は2009年にスティフェルラボ社を29億ドルで買収したときに念頭に置いていた目標の1つです。

フロリダ州にあるスティフェル社は、株式非公開会社のブラックストングループ(NYSE:BX)を含む株式非公開会社で、2007年に5億ドルの少数株を保有していました。
その年、スティフェル社はノースカロライナ州のリサーチトライアングルパーク(Research Triangle Park)にR&Dを開きましたが、そこはGSKの米国本社から遠く離れてはいません。
2009年までに、ブラックストンは売却を考えており、スティフェル社は潜在的な買収者を探していましたので、タイミングが適切でした。
2008年、GSKのCEO、アンドリュー・ウィッティ氏は、同社の製品提供の多様化という目標を含む戦略計画を策定しました。
スティフェル社は法案に適合しました。
GSKは大ヒット商品の特許切れを目前にしていましたが、スティフェル社の店頭および処方箋スキン製品は、安定した収益源を提供できるため製品とのバランスが取れていました。

グローバル・インダストリー・アナリスツの市場調査によると、薬用皮膚製品の世界市場は2015年には56億ドルに達すると予測されています。
本社をRTPに移し、GSK独自のスキンケア製品部門と合併したスティフェル社は、その市場の残りを求めて競争する立場にあります。

GSKは、商業化されたタザロテンフォームの報酬のすべてを保持していません。
スティフェル社は、アラガン(NYSE:AGN)との供給および商業化契約を、
共同プロモーション契約を締結する権利を与えるという前提の下、締結しています。
この締結により、
アラガン社には、タザロテンフォームを販売促進する独占的権利が与えられ、アラガン社は今後3ヶ月間に取引を交渉する権利を有することになります。
しかし、スティフェル社はR&Dにおいて、他のスキンケア製品も戦略パイプラインに上ります。そして、それこそが、GSK社が長期的なポートフォリオに役だつと望むものです。

記事元:
http://medcitynews.com/2011/08/skin-in-the-game-how-stiefel-fits-gsks-drug-portfolio-strategy/?rf=1