トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)

トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は、眼科検査およびブドウ膜炎の治療に使用され、特に成人に使用されています。

トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は、眼の瞳孔を拡大、または拡張し医師が眼球の奥を検査しやすくするために使用されます。また、特定の眼の症状による痛みを軽減するためにも使用されます。

目がチクチクする、視界のぼやけ、口の渇き

• 目の充血や炎症を起こした場合は、医師の診断を受けてください。
• この目薬を使用している間は、コンタクトレンズを使用しないでください。
• トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は日光の感受性を高めるため、屋外に出ている間はサングラスを着用することをお勧めします。
• 薬を使用した直後は、車の運転や重機の操作を行わないで下さい。点眼後、24時間まではわずかに視界がぼやけることがあります。これらの活動は、視界が完全にはっきりとしてから行って下さい。
• 医師の指示がない限り、トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)使用後24時間は、他の点眼剤を使用しないでください。
• 点眼後に過度の薬の吸収を防ぐため、点滴後、涙嚢を2〜3分間圧迫し、圧縮する必要があります。
• 妊娠中、または、授乳中である場合は、この点眼剤を使用する前に医師に知らせてください。
  

Q.トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は何のために使われますか？
トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は、眼の瞳孔（局所散瞳）を拡大するため、また、水晶体、硝子体、網膜などの一時的な麻痺を目的として使用され、眼科医が、これら様々な部分を容易に検査することができるようにします。

Q.トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)はどのように作用するのですか？
トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は、抗ムスカリン薬と呼ばれる薬物のクラスに属しています。これは、アセチルコリン受容体の活性をブロックし、それによって神経インパルスの伝達を停止させます。これにより眼を一時的に麻痺させます。

Q.トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)で刺されるような刺激があるのですか？
トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)にはよく知られている副作用として、軽度の刺すような刺激感があります。

Q.トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)はどのくらい早く作用しますか？
トロピカシル 点眼液 (トロピカミド)は、通常、薬の使用後、30分以内に作用することが知られています。

トロピカシル点眼液は、有効成分トロピカミドを含有する点眼薬です。トロピカミド(Tropicamide)ははムスカリン性アセチルコリン受容体阻害薬（抗コリン薬）のひとつです。おもに水晶体、硝子体液、網膜の検査準備などで目の瞳孔をを広げるために使われます。この薬はまた、仮性近視の治療や、虹彩炎、虹彩毛様体炎、角膜炎などによる腫れの治療にも使用されることもありますがこの目的での使用が承認されていない国がありますの。目の瞳は、副交感神経の刺激で小さくなりますが、トロピカミドは、副交感神経をおさえることで、瞳を大きく開きます。同時に、目の緊張状態がゆるみますので、仮性近視や近業作業による疲れ目にもある程度有効です。その薬理はトロピカミドが特定の目の筋肉を弛緩させる作用によります。様体筋を弛緩させシュレム管を縮小させるため眼房水の排出が困難になることから、閉塞および開放隅角緑内障ともに本剤の使用は禁忌です。使用は必ず医師の指示を守って、用途以外の使用は絶対にしてはいけません。作用発現時間が速く、持続時間が短い、短時間作用型の薬剤です。

加齢や病気、何らかの原因によって毛様体筋がまひすると、角膜の屈折力、水晶体の屈折力と位置、眼軸長の調節がうまくできなくなります。こうした問題を検査するのが毛様体筋まひ性屈折検査です。

眼底検査とは、瞳孔の奥の眼底を、眼底カメラや眼底鏡を通して観察し、眼底の血管、網膜、視神経を調べる検査です。網膜剥離や眼底出血、緑内障などの目の病気の検査のために行われます。

(1)本剤の成分に対しアレルギーをもっている患者へ使用をさけること
(2)物がまぶしく見えたり、かすんで見えるので危険な作業は控えること
(3)妊婦、子供、または妊娠している可能性のある患者への投与は避けること
(4)緑内障がある人は眼圧を上昇させる恐れがあるので用いないこと

緑内障の場合の使用は禁忌です。眼圧を上昇させるため、状態を悪化させるおそれがあるため。

下記の場合の使用はできません。
○緑内障
○狭隅角
○前房が浅い
○または、眼圧上昇の素因がある場合

子供への使用は慎重に行う必要があります。子供への使用の場合、全身の副作用が現れやすいため。。

いずれも、できるだけ仰向けの状態または上を向いて点眼します。点眼したあと、ゆっくりと目を閉じ、目頭を軽く押さえて数分間静かに目を閉じます。目頭を軽く押さえることで、薬剤が涙腺を通して鼻や喉へ流れるのを防ぎます。薬剤汚染防止や衛生上の理由により、容器の先端が目やまぶたに触れないように注意しましょう。他の点眼剤を併用している場合は、医師の指示に従い点眼間隔を十分に空けること。万一、点眼薬が眼の周囲の皮膚やその他の部分に不着した場合は、直ちに拭き取るか洗い流してください。

他の薬剤、漢方薬、ハーブ、サプリメントなどを使用している場合は、必ず事前に医師に伝えてください。
ジフェンヒドラミン、メクリジンなどの抗ヒスタミン剤、ジサイクロミンなどの鎮痙薬、キニジンなどの抗不整脈薬、キニジン、ベンズトロピン、トリヘキシフェニジルなどのパーキンソン病治療薬、イソカルボキサジド、リネゾリド、メチレンブルー、モクロベミド、フェネルジン、プロカルバジン、ラサギリン、セレギリン、トラニルシプロミンなどのMAO阻害剤、そのた他の眼薬、抗コリン作用薬、アミトリプチリンなどの三環系抗うつ薬

高齢者では一般に生理機能が低下しています。特に慎重に使用を進めることが大切です。

瞳孔が開くため、視界がまぶしく感じたり、物がかすみます。車の運転や危険な作業などは控えること。回復するまで、約5～6時間かかります。本剤を点眼後に太陽光や強い光を直接見ないこと。サングラスなどで目を保護するなどしましょう。。

本品は点眼用です。点眼用としての用途以外では絶対に使用しないで下さい。
コンタクトレンズを使用している場合、点眼後コンタクトレンズ装着まで10～15分は時間を空けてください。

室温保存