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JapanRx / テストステロンとオキシトシンホルモンが男性の仕事と子育の両立にどう作用するか

テストステロンとオキシトシンホルモンが男性の仕事と子育の両立にどう作用するか

人間の行動の多くはホルモンの影響を受けています。
その中にはストレス反応とエネルギーバランスに関わるコルチゾールがあります。
 
テストステロンという男性の性ホルモンは男性をより競争的にする傾向があります。
オキシトシンには脳と体に対しての様々な社会的、生理学的機能を持っていますが、社会性に関係するその役割のために、
よく「愛のホルモン」と呼ばれます。
 
このように全て単一化されるものの、ホルモンは私たちの行動や感情の多くの側面の根底にあります。
研究者は、一般的に学生の被験者を対象とした実験で、ホルモンが行動に及ぼす影響を調べることがよくあります。
 
いくつかの研究は、オキシトシンが与えられると、より寛大に人を信頼するようになることが示されています。
テストステロンを投与すると反対のことが起こります。
 
こういった研究の強みは、行動の変化が、プラセボを摂取している人との比較ではなく、ホルモンを摂取している人だけに起こりえる
原因と結果を示すことができるということです。
 
 しかし、この研究にも弱点があります。
それは、それらのホルモンの潜在的な相互作用を無視して、単一ホルモンに焦点を当てていることが多く、行動が非常に作為的に
発現され測定されるということです。
 
これらの弱点に対処するために、研究者らはこの分野で文字通りホルモン研究を行いました。
そしてアマゾンの先住民族の集団と協力して、我々はオキシトシンとテストステロンが重要な方法で相互作用することを見出しました。  
 

研究室の外、の中で

さまざまなホルモンがより自然の流れでどのように行動に影響を与えるのかを解くために、
研究者らはボリビアの先住民族であるチマネ族の人々の協力を得ました。  
 
チマネ族のような伝統的な社会は過去の遺物ではありませんが、彼らの生活様式として、
彼ら自身で食物を生産する小さく密集したコミュニティにおいては私たちのホルモンシステムがよく適応している状況のを明らかにします。
 
私たちは以前、狩猟に成功したハンターが獲物を殺害した瞬間から帰宅するまでにテストステロンの急増が見られたことを報告しました。
 
テストステロンは、狩猟活動を強化すると同時に、その後の筋肉の再生を助けます。
これは、スポーツやその他の運動をした後に得られる高揚感と似ています。
一般に、チマネ族の男性は早朝に一人で、または仲間と一緒に狩猟に出かけ、野生の豚、鹿、サル、またはまれにバクといった、
獲物を求めて森を歩き回ります。
長く曲がりくねった坂道をたどり、8時間〜9時間かけて約6マイル(10km)を走行します。
 
男性ホルモンレベルの変化を測定するために、研究者は狩猟の間を通して、唾液サンプルを集めました。
そして、帰宅するとハンターには、オキシトシンのレベルもまた上昇していることが示されました。
特に、彼らが長期間、留守にしていた場合や彼らのテストステロンのレベルが高かった場合に見られました。
 

オキシトシンテストステロンのバランス

以前の研究のいくつかを考えれば、オキシトシンとテストステロンが一人の中で同時に上昇することはおかしいように思われます。
オキシトシンは人々をより社会的に、寛大にする傾向がありますが、テストステロンは反対の効果をもたらす可能性があります。
 
狩猟に出かけた場合は、テストステロンは狩猟に成功したという喜びの一環として必然的に増加するようです。
しかし帰宅したハンターは、また、家族や友人と獲物である肉を共有する必要があります。ここでオキシトシンが効くのです。
長期間、家を留守にしていた男性は、家族と再会するのにより多くのオキシトシンを必要としているようです。
不在であったことがオキシトシンが発現することで、心がより豊かになるように思われます。
 
このような自然主義的な研究は、これらのホルモンの進化の歴史と機能を解明するのに役立ちます。
基本的に、ホルモンメカニズムが進化の過程で調整されているという事実は、それらが促進する行動が過去に行ったトレーニングのメリットを提供したことを示唆します。
 
この場合、狩猟で獲得した肉を家族と共有することが、男性の繁殖成功率を高めたに違いありません。
狩猟の誇りと社会的義務のバランスをとる必要性、そして彼らにより調達される食料に依存する家族と、再度、関わる必要性は、
人間の進化の過程の大部分を通して経験されてきたようです。
 
オキシトシンはすべての哺乳類に見られ、出産、授乳による絆を助ける母子の結びつきに由来します。
いくつかの種の哺乳類では、この既存のホルモンのメカニズムはそれから新しい状況に利用されるかもしれません。
例えば、つがいでの狩猟や家庭での活動にいそしむ男性は哺乳類ではまれです。
 
これに関連して、テストステロンと同様にオキシトシンが筋肉の再生に関与していることも興味深いものです。
もっと研究をする必要がありますが、1日の仕事を終えて帰宅するときのように、機会と必要性の両方が予想通りに一致していれば、
同じホルモンが社会的機能と再生機能の両方を持つことの意味があります。
 
このような自然主義的な研究は、人工的に作られた実験室での研究ではできないような方法を使用することで、これらのホルモンの進化の歴史と機能を解明する助けになります。
 
【以下のウェブサイトより引用】
https://goodmenproject.com/health/how-testosterone-and-oxytocin-hormones-interact-in-male-work-and-p...