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JapanRx / タミフルのH7N9ウイルスに対する耐性

タミフルのH7N9ウイルスに対する耐性

タミフル(オセルタミビル)と類似薬が H7N9インフルエンザウイルスに対して耐性がつくことが新しい研究により発表されました。 H7N9のもっとも詳細な研究が上海公衆衛生臨床センターと復旦大学、上海医科大学の研究チームによって行われました。 研究者らは4月に上海保健臨床センターで治療を受けたH7N9感染と確認された14人の患者を調査しました。感染から治療中を通して体の中のウイルスの重症度を知るためにウイルス量を計算しました。 H7N9感染後はすべての患者の肺炎は縮小していました。 そのうち7人は呼吸器が必要となりましたが、さらに3人は後になって体外膜型酸素化装置(ECMO)を必要としました。これは肺が自ら機能していないときに体外から血液に酸素を送る機械です。3人のうち2人の患者は死亡し、残った1人は研究中はECMOが必要な状態でした。患者のウイルス量を調べることによって患者の大半は、 タミフルを含むノイラミニダーゼ阻害剤として知られている抗ウイルスが現在H7N9の唯一の治療選択肢であることを明らかにしました。この治療法により咽頭スワブにウイルス量減少が確認され、その後回復に向かいました。 深刻な病状になった3人の患者の場合、抗ウイルス薬での治療ではウイルス量を減少できませんでした。従って研究者はH7N9ウイルスがこれらの抗ウイルス薬に対して耐性ができたと考えられています。

ノイラミニダーゼ阻害剤に対する耐性の遺伝子変異の特性が見られた患者から採取されたウイルスの遺伝子検査により検証しました。 この遺伝子変異は以前のH7N9の研究で他のウイルスでも見られたため、この臨床試験結果は疑問がもたれています。 最初の研究を含む現在の報告書はH7N9ウイルスの遺伝子変異によりノイラミニダーゼに対して耐性に関する研究が現在行われています。全ての患者のウイルス量を検査した後、ウイルスのRNAの痕跡が患者のある場所に見つかったことを発見しました。ウイルスのRNAは必ずしも感染力があるわけではなかったが、著者はH7N9は気道感染以外でも人に感染するか更なる研究が必要だとしています。著者らは、抗ウイルス薬による早期介入が現在では最善の治療法であることを報告しています。しかしH7N9ウイルスの抗ウイルス薬への耐性が懸念されているため 将来のパンデミックへため注意して使用、監視する必要があります。 専門家によるとH7N9ウイルスは人間同士で移る可能性もありますが完全には分かっていません。WHOによるとH7N9に対するワクチンが現在開発されています。 MITの科学者は2013年6月のジャーナルCellにおいてH5N1とH7N9鳥インフルエンザは人間同士で伝染するにはいくつかの遺伝子が変化する必要があると述べました。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/261121.php