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ソーシャルメディアの使用は、若者の人生の満足度に悪影響を与えるか?

朝食後や放課後、旅行での移動中に子供がソーシャルメディアに時間を費やしていると、親はリラックスできるかもしれません。
新しい研究では、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターやその他のウェブサイトは、10代の若者の人生に対する満足度にあまり貢献していないことが示されました。

米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されたこの調査結果は、イギリスの青年12,000人から得たデータの分析に基づいています。
火曜日にBBCが報道した内容によると、研究者らは、ソーシャルメディアが若者の生活に悪い影響があるのかどうかを解明するためにこの調査を実施したといいます。

オックスフォード大学の研究者らは、ソーシャルメディアの使用は10代の若者の健康状態の10%以下にしか影響していないことを見出しました。
研究の被験者にとっては、家族や友人、学校生活の影響が最も大きいようでした。

「人の人生の満足度の最大99.75%は、ソーシャルメディアの使用とは関係していません。」
と、オックスフォードインターネット研究所の監督者であるAndrew Przybylski氏は言います。
「親はソーシャルメディアに費やされる時間について心配すべきでははく、この様な考え方は間違っています。」

この研究で研究者らは、被験者が普通通り学校がある日、ソーシャルメディアにどれだけの時間を費やしたか、また生活のあらゆる側面においてどの程度満足しているかを分析しました。
研究チームは、被験者の若者に対して2009年から2017年にかけて追跡調査を行いました。

研究者らは、ソーシャルメディアの具体的な影響や、若者の健康状態に影響するその他要因に焦点を当てた別の研究の実施を計画しています。
彼らはまたソーシャルメディア企業に協力を依頼し、被験者がどのようにしてアプリを使用したかに関するデータの提供を求めました。

この研究の共同著者であり、オックスフォード大学で心理学の講師を務めるAmy Orben氏は、企業は顧客の利用状況データを公開し、独立研究を支援すべきであると述べました。

「ソーシャルメディアが若者の生活において果たす多くの役割を理解するには、情報へのアクセスが鍵となります。」

しかし、科学界はソーシャルメディアに費やす時間が睡眠や運動、家族や友人と過ごす時間といったその他の重要な活動を妨げることについても目をむける必要があると、
ロイヤル・カレッジ・オブ・ペイディストリクト・アンド・チャイルドに努め、健康改善活動を行うMax Davie氏は話しています。

「私たちが今年初めに発表したガイダンスの通り、子どもにはメンタルヘルス以外にも良質な睡眠が必要となる理由があるため、就寝前1時間は電子機器の使用を引き続き避けることをお勧めします。」

出典:2019年5月8日更新 Medical Daily 『Does Social Media Use Badly Affect Teen Life Satisfaction?』(2019年5月8日に利用)
https://www.medicaldaily.com/does-social-media-use-badly-affect-teen-life-satisfaction-434337