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シンビコートが軽度の喘息での適応へ - オーストラリア

ブデソニド/ホルモテロールの配合薬が、軽度の喘息患者に対して毎日の維持療法なく、必要に応じて処方されるようになりました。

シンビコートタービュヘイラー吸入剤は、オーストラリアでは重度の喘息のある成人や12歳以上の小児に処方されています。

オーストラリアのTGA(保険省薬品・医薬品行政局)での登録後に、喘息の症状の緩和や悪化の危険性を低減させる目的として使用され、喘息の  全体的な制御に使用されます。

シムビコート(ブデソニド/ホルモテロール配合)は、中等度から重度の喘息では、他の薬剤との併用での維持療法としてシムビコートの使用が既に 承認されていますが、この新しい適応により、軽度の喘息患者ではシンビコートを維持療法ではなく必要に応じた単発での使用に処方されるように  なります。

研究では、症状が悪化すると、ほとんどの患者が吸入コルチコステロイド(ICS)予防薬を使用する代わりに、短時間作用型β2アゴニスト(SABA)の 使用が増加することが示されています。

製品情報およびARTG適応の変更は2つの試験の結果に基づいていると臨床薬剤師で喘息教育者であるコンサルタントのデビー・リグビー氏は説明 します。

「全体的な結果として、深刻な喘息の悪化が減少すると言えます。」と彼女は本誌に語りました。

「通常、軽度の間欠性喘息の人は、ベントリンなどのSABAのみを使用しますが、しかしこれを支えているのは、喘息が慢性炎症性疾患であるという ことなのです。

「SABAは根本的な炎症に対しては何の作用もありません。そうです、気管支収縮による症状の改善には役立ちますが、炎症への効果はないの    です。」とリグビー氏は述べています。

「吸入コルチコステロイド/ホルモテロール剤のPRN(必要に応じた処方)を使用するという考えは、ホルモテロールが即効性であることと、        サルブタモールと同じくらい迅速であるものの長時間作用性があり、12時間持続するということです。

症状は緩和されていますが、炎症過程を促進していまうICSを同時に摂取しています。

「そのため、彼らは気管支拡張薬だけでなくコルチコステロイドも吸入していることになるため、この試験ではそれほど深刻な症状の悪化が見られま せんでした。」

リグビー氏は、薬剤師は新しい適応について患者と話し合う必要があると述べました。

 

「現時点では、シンビコートはこの特定の適応(軽度の喘息においてののPRN)のために薬剤補助スキーム(PBS)には載っていません。そのため、  薬価への影響がありますので、それが現時点での実施への障害の一つとなっていると思います。」

「患者と話し合う必要があります。患者が服用している市販のSABAの数を記録し覚えている必要があります。ベントリンは1個8オーストラリアドル程度の費用ですが、一部の人は週に1回以上、吸入器を使用しています。

一方、処方薬のシンビコートの費用は約35ドル〜40ドルになります。

「患者がシンビコートをPRNで利用する際の利点を理解し、また、彼らが定期的に服用する必要がある場合はその利点が強化されることを伝えて支援する必要があるかと思います。」

「軽度で断続的な喘息のある人にとって、これらの試験は、臨床パラメーターの全範囲にわたってSABAよりも効果的であることを明確に示しています。SABAの使用回数が多い場合には、長期的に薬代の節約が可能です。」

「SABAの過剰使用には合併症があることもわかっています。実際には、花粉、ほこり、煙などの喘息の引き金となるものにに対する肺の過敏性が   逆説的に言えば増加します。」

オーストラリア国立喘息評議会は最近、オーストラリアの『喘息ハンドブック』を更新しました。そこでは、SABAの高い使用頻度を含む、命にかかわる 喘息のリスク増加に関連する要因を詳しく述しています。

ジョージ・インスティテュート・フォー・グローバル・ヘルス(The George Institute for Global Health)の呼吸器グループの責任者であるクリスティン・   ジェンキンス博士は、次のように述べています。

「医療従事者は、短時間作用型の緩和薬の誤用に伴うリスクについて患者を教育することが重要です。」

「吸入型コルチコステロイドと組み合わせた長時間作用型気管支拡張薬でのこの新しい適応は、軽度の喘息を治療するための別の治療法と     なります。」

ジェンキンス博士は、患者と医療専門家はこれがシムビコートの特有の適応であり、すべての喘息薬に適用されるわけではないことに注意する    必要があると付け加えました。

オーストラリアでは、270万人が喘息の持病があり、そのうち約100万人が軽度の喘息です。

 

【以下のウェブサイトより引用】

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AJP.com.au