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コレステロールとコーヒーについて知っておくべきこと

コーヒーはあらゆる地域で朝の習慣の一部になっており、熱くて濃いめ、もしくは冷たく飲みやすい形で提供されます。
コーヒーの飲み方は人それぞれです。
クリームや砂糖、牛乳を入れる人もいれば、何も入れない人もいます。

しかし、毎日のカフェイン補給は、コレステロールにどのように影響するのでしょうか。
私たちは循環器科医のデニス・ブルーマー医師にコーヒーとコレステロールに関する話を伺い、健康を維持する方法を聞きました。


<ホットコーヒーは低リスク>

ブルーマー医師によると、コーヒー豆にコレステロールは含まれないので、殆どの場合、ホットコーヒーについて心配する必要はないと言います。
「特定の種類のコーヒーは、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール値が少し高い可能性があります。」と彼は言い、「これは、フレンチプレスコーヒー、トルココーヒー、エスプレッソです」と続けました。

LDLコレステロールは一般的に、動脈内に脂肪性沈着物を蓄積させ、心臓に必要な血流と酸素の流れを減少、または遮断する「悪い」コレステロールであると考えられています。
別の種類のコレステロールである高密度リポタンパク質(HDL)は、血流からLDLを取り除くのに役立つため、数値が高いほど優れています。

しかし彼は、通常の消費量であればコレステロールに対するコーヒーの影響はあったとしてもごくわずかであるため、適量の摂取であれば問題無いと言います。
クリームと砂糖を追加する場合も同様です。
適量であれば、影響はあまりありません。

「私たちの体内にあるLDLのほとんどは、遺伝的に既に決定されています。」と、ブルーマー医師は言います。
「誤った食品の摂取により、この値が大幅に悪化することはあります。しかし、コーヒーの摂取を止めても、LDL値はそこまで低下しないでしょう。」


<フラペチーノに注意>

しかし、その他のコーヒー飲料に悪影響が無いという訳ではありません。
奥のアメリカ人が好む、ホイップクリームをトッピングし、砂糖をたっぷりと入れたエスプレッソ飲料は、朝食というよりもお菓子に近いでしょう。

「このような飲料は、コーヒーにはカウントされません。」と、ブルーマー医師は言います。
「多くの砂糖が含まれるクリームやキャラメルがメインになっています。1杯は1食分に値し、50グラム以上の砂糖が入っています。さらにクリームを乗せたりサイズアップしたりすると、600カロリー以上を摂取することになるでしょう。これは1日の推奨摂取カロリーの4分の1を超えています。適量とは程遠いと言えるでしょう。」

これが毎日の習慣の一部になり、他のお菓子も一緒に食べてしまうと、状況はさらに悪化します。
「食品産業は、非常に消費者の志向です。」と彼は話します。
「満足度が高く口当たりの良いものの、高カロリーな飲料のような、人々に人気がある商品を売りたいと考え、これが悪循環を生みだしています。


<まとめ>

砂糖の多いコーヒー飲料は時々飲む分には問題ありませんが、このような飲料の摂取量を制限し、伝統的なホットコーヒーを飲む習慣を付けることで、長期的に体だけでなく、財布にも良い影響があるでしょう。

出典 2020年6月22日更新 health essentials『What You Should Know About Cholesterol and Coffee』(2020年6月23日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/what-you-should-know-about-cholesterol-and-coffee/