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クルーズ船で体調を崩さないための11の方法

おなかのトラブルを抱えながら海の真ん中でクルーズ船に閉じ込められるというのは、おそらく旅行計画の一部ではないでしょう。
以下のヒントを参考にして、体調悪化のないクルーズを楽しんでください。

<出発前に旅行クリニックを受診する>
適切なワクチンを受けなかったために、港で船から出られないという事態は避けたいものです。
渡航先によってはクリニックの受診は不要であることもありますが、抗マラリア薬やポリオワクチンなどのワクチンおよび特定の薬物治療が必要となる国もあります。
「最良の解決策は予防です」と、パスポート・ヘルスの看護リソース長であるヴィッキー・ソワード氏は言います。

<旅行者の下痢止めキットを持っていく>
下痢に関しては、まさに「転ばぬ先の杖」であると言えるでしょう。
下痢はいつ起きるか分からず、また旅行中はありとあらゆる新しいものを飲み食いすることで特に下痢を起こしやすくなります。
下痢止めキットを携帯することで、惨めな状況に何時間もおかれずに済むのです。
下痢は脱水を引き起こすことがあるため、非常に危険な状態になり得、重症の場合命に関わることもあります。
パスポート・ヘルスやその他旅行クリニックでは、予めパッケージ化された下痢止めキットを販売していますが、もし自分で用意したい場合、ソワード氏はイモジウムもしくはロペラミドを「下痢を止めるために」購入し、電解質補給パウダーを「ペットボトルの水に混ぜて」用意しておくことを推奨しています。
これは、パウダー状のスポーツ飲料やペディアライト(アメリカの電解質補給飲料)でも問題ありません。

<ビュッフェに注意する>
食べ放題のビュッフェは魅力的ですが、必ずしも衛生的な食事の選択肢であるとはいえません。
ビュッフェは避け、注文毎に食事が調理される、クルーズ船内の他のレストランに足を運んでみましょう。
しかし、火曜日のタコスビュッフェへの参加を決めてしまった場合は、温かい食事は温かく、冷たい食事は冷たい状態であることを確認してください。
ブッフェの食事は長い間放置されている、または適切に冷蔵保存されていない可能性があり、有害な菌が繁殖している恐れがあります。
しかし、ブッフェに行くかレストランを選ぶかに関わらず、食中毒を起こしやすい食品には注意しましょう。

<ハンドサニタイザー(手指消毒剤)を携帯する>
旅行中に触れる全てのものについて考えを巡らせてみてください...手すりやエレベータのボタン、ドアハンドル、新しい人に出会い握手する時の手。
旅行中にはたくさんの菌に触れることになるため、出発前にはハンドサニタイザーおよび消毒スプレーを忘れずに購入しておきましょう。
サニタイザーには世界中の殆どの国で売られている種類もありますが、通常アメリカでの販売価格よりも高くなります。
「食事前や人混みに触れた後に使用しましょう。」と、ソワード氏は言います。
最近は最も一般的な胃腸菌であり、重度の嘔吐や下痢を引き起こすノロウイルスが大流行しており、過去数年間ではクルーズ船内で蔓延した例もあるため、注意するに越したことはありません。

<ペットボトルまたは缶入りの飲料を飲む>
旅行者下痢としても知られるモンテスマの復讐(メキシコ旅行者がかかる下痢)をご存知ですか?
これは水道水や缶もしくはペットボトル入りではない飲料を飲むことで発症する数ある病気の一つです。
船上に居る間は心配いりませんが、港に着いたら絶対にペットボトルもしくは缶入りの飲料のみを飲むようにしましょう。
その国の水に浮遊するバクテリアや細菌について知る由もありませんし、水道水を飲んだばかりに重度の腹痛や止まらない嘔吐を経験したくはないはずですから。

<体調が優れない場合は船内に留まる>
まる1週間休むはめになるよりも、1日休むだけで済んだ方が良いでしょう。
ですから、体調が悪い場合は1日休養することがベストです。
病気の時睡眠は不可欠なわけですから、気分1日中寝ることに罪悪感を覚える必要はありません。
その上、感染症に罹っている場合は、クルーズ船全体にウイルスをまき散らしかねませんから。
酷い痛みがある、もしくは1日休んでも体調が回復しない場合は、クルーズ船内の医者にかかり、適切な診断を受けて下さい。
また、緊急処置を要する症状がある場合は、直ちに医師の診察を受けて下さい。

<日焼け止めを欠かさない>
「日光を浴びる際は、デッキに座っている時、歩いている時、のんびりくつろいでいる時に関わらず、必ず日焼け止めを使用しましょう。」と、ソワード氏はアドバイスしています。
「暑くなくても日焼けは起こります。」
日焼け止めの使用は面倒で時間もかかりますが、過度に日焼けをすると強い痛みが出たり、数日室内で過ごすはめになりかねません。
日焼け止めを塗り、十分な量の塗布を繰り返すことで、これを防ぐことができます。
日焼け止めは皮膚がん、早期老化、しみ、しわを予防します。
1日の内10分間を、日焼け止めの使用に割いてみましょう。

<水分補給を欠かさない>
クルーズ船のデッキで1日中家族との時間を楽しみ、プールで遊んでいると、飲み物を飲むことを忘れてしまうことがあるでしょう。
しかし、定期的な水分補給は、特に屋外の暑い太陽の下にいる時は非常に重要です。
水分の摂取が足りていない場合、頭痛や眠気、めまいなどの症状が一般的に起こります。
喉の渇きを感じたときは既に手遅れであることが多いため、適切な水分補給を心がける必要があります。
炭酸飲料を注文する前に、食前にはグラス1杯の水を飲み、キャビンを出る際は水の入ったペットボトルを持っていきましょう。

<乗り物酔いの薬は不可欠です>
飛行機や車で酔う人は、船酔いが起こるかもしれません。
クルーズ船は大きく揺れが少ないですが、波によって揺れが起きることもあります。
「乗り物酔いはアルコール摂取を制限し、ドラマミン(ジメンヒドリナート)や処方薬の貼付剤の使用により予防することができます。」と、ソワード氏は言います。
ほとんどのクルーズ船では船内で何かしらの酔い止め薬を販売していますが、事前にスーツケースに詰めておくと良いでしょう。

<顔を触らないようにする>
このルールは、車の中や家の中、船の上で適用して下さい。
風邪が拡大する最も一般的な原因は、ドアノブやビュッフェの盛り付けスプーン等に潜む菌やウイルスに触れた後に目や鼻をこすることです。
汚い手で顔に触れると、風邪をひくだけではなく、にきびが出来たり、既にあるにきびが拡大したりする恐れがあります。
手に付着した油や細菌が、顔全体に広がることになるのです。
<公共トイレを使用する際は注意する>
船室のトイレを使用する方が、船内の別のエリアにあるトイレよりも明らかに衛生的です。
しかし、船室で過ごす時間はほとんどないでしょうから、船室のトイレのみを使用するというのは現実的ではないかもしれません。
また、急を要する時もあるでしょうから、必ずしも自室のトイレを使用できるとも限りません。
公共トイレを使用しても問題はありませんが、手を石鹸でしっかりと洗い、トイレを出る際ドアノブはペーパータオル越しに触れることを、ソワード氏は推奨しています。
追加の予防策として、ハンドサニタイザーも使いましょう。

出典: 2018年4月13日更新 The Healthy『11 Smart Tricks to Not Get Sick on a Cruise』(2019年10月23日に利用)
https://www.thehealthy.com/travel/how-to-avoid-getting-sick-on-a-cruise/