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JapanRx / インプラント薬がいつの日かHIV感染を予防するかもしれない

インプラント薬がいつの日かHIV感染を予防するかもしれない

火曜日に発表された研究によると、HIV感染を阻止する新しい薬と使用方法の初期のテストは、患者が薬を使い続けることでウイルスを戦うことへの最も大きな障害の1つを克服することができることを示唆しています。

このアプローチは、上腕に挿入されたマッチ棒サイズの小さなインプラントを使用して、新しい薬をゆっくりと放出しウイルスを1年以上ブロックするというものです。

大規模な研究で安全に成功したことが証明されれば、この方法は、現在使用されている1日1回の錠剤の服用や他の方法を順守することが困難なHIV感染リスクの高い人々にとって大きな改善となる可能性があります。

新薬、イスラトラビルとインプラントは製薬会社メルクによって開発され、メキシコシティで行われたHIV研究者の国際会議において         説明されました。

2つの異なる濃度の投薬が12人でテストされました。

別の4人の被験者は、薬とインプラントの安全性を評価するために設計された初期の研究で、プラセボが投薬されました。

彼らへのテストは公に利用可能になる何年も前に行われています。

しかし、新薬は強力であり、それを放出するという方法は他のHIVをブロックする方法で問題がある人々にとって、長年の問題を解決することが できるため、こういった試みは大変興味深いものでした。

米国では、そういった問題がある人達というのは主に同性愛者である少数派の男性です。

海外では、HIVが流行しているアフリカ諸国において、若い女性も依然として高い割合で感染しています。

会議でも発表された別の研究で、製薬会社のヤンセン ファーマ(Janssen Pharmaceutical Company)は世界中で広まっている広範囲のHIV株に 対するワクチンによって作り出される反応の進展について発表しました。

その研究はケニア、ルワンダとアメリカ合衆国の152人の健康な成人に4つのワクチン療法をテストしました。

ヤンセンファーマの副社長であるハネケ・シュワットメーカー氏が火曜日の記者会見で語ったところでも、このワクチンは長期的な効果があるようです。

ジョンソン&ジョンソングループの一員でもある同社は追加研究を計画しています。

国連HIV / AIDSプログラムによると、世界で約180万人が2017年に新たにHIVに感染しました。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、   米国では38,739人が同年にこの病気への感染が確認されています。

メルク研究所の副社長であるジョージ・ハンナ氏は、次のように述べています。

「一部の人にとっては、1日1回投与するのが、完全に適切な治療法です。」

 「しかし、HIVの危険にさらされている多くの人々にとって、順守率は100%ではないことがわかっています。」

トランプ政権は、2030年までに米国での新たなHIV感染の90%を止めることを約束しています。

ツルバタの商品名で知られている感染予防薬の服用は、その努力において重要な要素です。

しかしツルバタは、全額実費で支払わなければならないため、月に約1,600USドルの費用がかかります。

薬を買う余裕がある人、あるいは補助金によって援助がある人でさえ、日常のレジメンを順守するのに苦労しています。

CDCによると、その結果、薬を服用すべき状態にある100万人以上のアメリカ人で投薬を行っているのはほんの一部だけとなります。

ハンナ氏によると、新しいインプラントの試作品は、3ヶ月間ウイルスを防御するのに十分な連続的な薬剤投与量があるそうです。

それは他のどの抗レトロウイルス薬よりも10倍強力であり、試験ではそれが1年続いたことを示しています。

問題が発生した場合はインプラントを取り出すことができます。

また薬がなくなったら、医師の診察を受けた上でインプラントを取り外し、交換することができるそうです。また、もう一つの長期的なアプローチ  として注射薬も開発中です。

ハンナ氏によると、メルク社は同じ薬を経口薬として、HIV感染を治療する可能性も検討しています。

 

【参照記事】

Implanted drug could someday prevent HIV infection