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インフルエンザの季節が忍び寄る

インフルエンザの季節が全国的に広がり始めており、米国の保健当局はインフルエンザに感染していないすべての人に、現在インフルエンザワクチンを受けるように促しています。

米疾病対策予防センター(NSC)の疫学者、リネット・ブレマー博士は、「インフルエンザはまだ活発ではありませんが増加し始めてます。」と述べました。

インフルエンザは米国全土に流行しますが、今のところ最も危険な地域はニュージャージー、ニューヨーク、プエルトリコ、南東地域、北西地域であるとブレマー博士は述べています。

ウイルスのほとんどはH3N2インフルエンザであることを彼女は付け加えました。
CDCによると、特徴は今年のインフルエンザワクチンの一部です。

「今週はじめて、入院に関するデータが確認されています。」とブレマー博士は述べています。「しかし、入院者はまだ少数です。H3N2シーズンが始まると、最も感染が疑われるのは、高齢者です。」

インフルエンザの入院率は10万件中2件程度ですが高齢者では10万人あたり7人であるとブレマー博士は述べています。
これらの数字は、インフルエンザの過去4年~5年のデータと一致していると彼女は述べました。

「インフルエンザの活動が始まると、今シーズンがどれほど深刻になるのか分からないので、まだワクチン接種を受ける猶予があるうちに予防接種を受けることが自分自身を守る最善の方法です。」と彼女は述べました。

今年のシーズンは昨年と同じように始まったとブレマー博士は話しています。
現在、インフルエンザはH1N1も流行しているが、H3N2が支配的な菌株だと彼女は述べました。
昨年、H3N2ウイルスは優性菌株として広がり始まりましたが、インフルエンザ・シーズンに突入するとH1N1が主な菌株なりました。
「そしてH1N1が流行したシーズンに終わりました。」と彼女は述べました。

ブレマー博士は、「これは通常のシーズンと似ています。今後数週間で、回復すると思われますが、昨シーズンは、今年の初めまで実際にはうまくいかなかったのです。」と語りました。
昨年のインフルエンザのシーズンは、高齢者にとって特に困難なものでした。

一般的にインフルエンザが流行する時期に、インフルエンザの合併症(肺炎を含む)により、20万人以上のアメリカ人が病院に行きました。インフルエンザに関連する死亡率は毎年変化しますが、CDCによると、年間49,000人に上っています。
ほとんどの場合、インフルエンザの流行が活発になるのは12月から3月にピークを迎え、5月になればほとんどほどなくなります。

今年のワクチンには、現在流行している菌株が含まれているため、都合がよいと、ブレマー博士は話しています。
今年はワクチンの供給量も良好で、131百万回以上の投与量が利用可能であると彼女は述べました。

ワクチンがどれくらい効果的なのかは、その年に流行しているインフルエンザウイルスの種類とどのくらいマッチするかにかかっています。
CDCによると、ほとんどの場合、ワクチンは40〜60%有効です。

CDCは、月齢6ヵ月以上からインフルエンザワクチンを受けるよう勧めています。 「妊娠中の女性、高齢者、慢性疾患のある人など、リスクの高い人々にはさらに確実に接種して頂きたいです。」とブレマー博士は述べています。

また、少なくとも月齢6ヶ月に満たなく予防接種ができない乳児を保護するために、新生児の子供を持つ女性は、インフルエンザの予防接種を受けなければならないと述べています。

インフルエンザの予防接種はすぐに受けることが重要です。
なぜなら、最大限の免疫を得るための抗体を体が作りだすのに数週間かかることがあるからです。

今年の変化の1つとしては、CDCの予防接種諮問委員会が、鼻用スプレーワクチンを誰よりも使用することを推奨していないということです。

(記事元) https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/flu-news-314/flu-season-s-starting-to-rear-its-head-717901.html