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アラバ(レフルノミド)について

サノフィより販売されるアラバ(一般名:レフルノミド)は、関節リウマチ治療薬として米国食品医薬品局(FDA)に承認された、細胞毒性のある、いわゆる殺細胞薬です。

アラバの有効成分であるレフルノミドも、サルコイドーシス治療、特に眼や肺に影響する疾患のための ステロイド節約効果のある代替品として研究されています。
コルチコステロイド薬のプレドニゾンと細胞毒性薬のメトトレキサートは、サルコイドーシス患者にとって最も一般的な治療選択肢です。
しかしながら、こうした薬物治療に耐えられない、もしくは効果が出にくい患者がいることが課題となっています。


- アラバの仕組み
アラバはピリミジン合成に関与するジヒドロオロト酸脱水素酵素(DHODH)と呼ばれる酵素を阻害します。
ピリミジンは、DNAやRNAの構成要素です。

サルコイド肉芽腫は、主に免疫細胞の一種であるリンパ球で構成されています。
これらの細胞は急速に増殖するため、デノボピリミジン合成に大きく依存します。
他の細胞型は、ピリミジンをサルベージ経路を通して供給できます。
すでに使用されているピリミジンは中間の前駆体分子に分解され、それから新しいピリミジンを作るために再利用されます。
このため、リンパ球はアラバの影響を受ける主な細胞型です。


- アラバの臨床試験
レフルノミドは、サルコイドーシス治療薬としてのランダム化臨床試験は実施されていませんが、
いくつかの小規模な研究では、サルコイドーシス患者に対する有効性が示されています。

ある研究では、過去にレフルノミド治療を受けた、肺疾患や眼疾患のあるサルコイドーシス患者32人を調べました。
レフルノミド単独治療を受けた験者17人中12人、およびレフルノミドとメトトレキサートでの治療を受けた被験者15人中13人は、完全寛解または部分寛解を示しました。

別の研究では、過去にレフルノミド治療を受けた、 肺サルコイドーシスと肺外サルコイドーシス患者76人を調べました。
被験者の76%は治療開始前にコルチコステロイドを経口投与され、86%が非ステロイド性免疫抑制薬を投与されていました。
レフルノミド治療を開始した主な理由は、以前の治療法に対する反応が不十分であったこと(全体の79%)、および以前の治療法の毒性(全体の17%)によるものでした。

肺サルコイドーシス患者では、肺機能のパラメーターである平均努力肺活量(FVC)および平均一酸化炭素肺拡散能(DLCO)が改善しました。
肺外サルコイドーシス(主に皮膚や眼、鼻腔に影響する)の患者では、51%が完全寛解を示し、32%が部分寛解を示しました。


- その他アラバに関する詳細情報
アラバの最も一般的な副作用は下痢です。
その他の副作用には、吐き気や胃痛、脱毛などがあり、これらはあまり一般的ではありません。

アラバは免疫抑制作用のある細胞毒性薬であるため、感染にかかりやすくなります。

またアラバには肝毒性があります。
肝酵素の値の上昇や、肝臓の炎症や損傷徴候は、副作用として一般的です。
肝疾患、またはB型、C型肝炎の感染者は、アラバを使用するべきではありません。

Sarcoidosis News
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