電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / アスピリンなどの抗凝固薬、出血性脳卒中後の使用は安全

アスピリンなどの抗凝固薬、出血性脳卒中後の使用は安全

  2019年5月22日(HealthDay News) - 出血性脳卒中から生還した後、Plavixのようなアスピリンや抗凝固薬を服用しても、
別の種類の脳卒中の危険性は高まらないことを新しい研究は示唆しています。

実際、それらは脳内出血の再発を防ぐのに役立つかもしれないと研究者らは指摘しました。

「この調査結果は心臓発作や脳卒中を防ぐために抗血小板凝固薬を服用する必要がある脳出血の生存者にとっては安心できるものです。
これらの薬が脳出血の再発リスクを半減させる可能性を調査することを強く望んでいます。」
と研究著者であるスコットランドのエジンバラ大学臨床脳科学研究センターのルスタム・サルマン氏は述べました。

抗凝固薬は、心臓発作や、虚血性脳卒中など血栓による別の種類の脳卒中の危険を減らすために、高齢者に処方されることがよくあります。
しかし、これらの薬は、すでに出血している人の出血性脳卒中のリスクを高める可能性があるという懸念がありました。

この研究では、研究者らは最大5年間、537人の出血性脳卒中からの生存者を追跡しました。
追跡期間中、被験者の半数は抗凝固薬を服用し、半数は服用しませんでした。

抗凝固薬を服用した人のうち、12人、そして、薬を服用しなかった人のうちでは23人に脳内出血の再発があったことが確認されました。

さらなる研究は必要ですが、抗凝固薬は恐れられているような脳内出血の可能性の増加はなく、
むしろその可能性を減らすことを示唆していると研究者らは述べました。

ある脳卒中の専門医は、この発見は良い知らせであると述べました。

ニューヨーク州・ベイショアにあるノースウェルヘルス・サウスサイド病院の脳卒中サ​​ービスの責任者であるアンドリュー・ロゴーブ博士は、
次のように述べています。
「この研究から得られた重要な点は、頭蓋内出血の再発、または主要な出血の発生率にグループ間で有意差がなかったことです。」

研究者らはまた、抗凝固薬を服用しても脳内に微小出血がある患者にとっては、それほど危険ではないことを見出しました。
これは将来の脳卒中の警告サインとなる可能性があります。

メティン・アヴィキラン氏はブリティッシュハート財団の医療副部長です。
「出血性脳卒中としても知られる脳出血を患っている人の約3分の1が、心臓発作や虚血性脳卒中のリスクを減らすために、
アスピリンなどの抗血小板薬を服用しています。」
と彼は大学のニュースで述べました。  

「今、脳内出血後に他の疾患のリスクを増大させることなく、潜在的に命を救う薬を服用し続けることができるということが強く示されています。
これは患者にとっても医師にとっても非常に重要な新しい情報です。」
ロゴーブ博士は、この研究にはいくつかの制限があること、すなわち大多数の患者が男性、白人そして70歳以上であることに注記しました。

「これらの制限にもかかわらず、多くの患者は、出血性脳卒中の発症後に、抗血小板療法を必要とするのでこれらの結果は有望です。
そしてこの研究は限られた集団で行われたものではあるものの、投薬が安全であるという証拠を提示するものです。」 

【以下のウェブサイトより引用】
https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/heart-stroke-related-stroke-353/...