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なぜ一部のHIV陽性の男性が他の人よりも感染性が高いのか?

トランスレーショナルゲノミクス研究所(TGEN)が率いる新しい研究にてHIV感染中の細菌、ウイルス、免疫系の間の相互作用に関して調査を発表しました。現在HIV陽性の男性の感染力、つまり他人に感染させる力について血液中のウイルス量に基づいて調査をしています。 一部の男性は血液中にウイルスレベルが低いのにもかかわらず、精液中に大量にウイルスを含んでいる場合があります。このように体のさまざまな部分でウイルスレベルが異なる場合には区画化と呼んでいます。 ヘテロ、ホモセクシュアルの両方においてHIVの感染経路で精液は重要なものとして見られています。 ジャーナル誌PLOS Pathogensに研究を発表した科学者はHIVが精液中でどのように変化し、区画化するのかを調査しました。 高いレベルのHIVと細菌とサイトカイン、免疫系のアラームとなる生化学物質について調査しました。ミクロ生物学のセンター長であるLance Price博士は HIV感染は精液の細菌と免疫システムに影響を与え、精液中のHIVレベルにも関係していると考えています。この発見によりHIVウイルスの広がりを防ぐことに繋がるかもしれないとPrice氏は述べました。精液の細菌は局所炎症と精液中のHIVレベルに大きく関わっていると見られており、HIV感染を減少させるために重要なものとなります。HIVは精液、膣分泌液、血液、母乳など多くの体液に含まれています。一般的には精液を通じて性行為で感染します。同性愛の男性はこの研究では焦点を当てられており、理由は北米においてHIV感染のリスクが最も高いグループのためです。研究はHIVに感染している27人の同性愛者男性、感染していない22人の同性愛者男性を調査しました。 感染した27人は治療前に検査し、抗レトロウイルス療法による1ヶ月と6ヶ月のインターバル治療を行いました。感染していない22人の参加者は対照実験としました。 精液の細菌を両方のグループで調べ、HIVは精液のミクロビオームの不均衡を引き起こすことを発見しました。この不均衡はHIV治療により元通りになります。これにより精液中には複雑な微生物相互作用があると見られています。トロント大学の免疫学者Rupert Kaul博士は精液中の細菌、HIV、免疫反応の関連について少しずつ分かりはじめたと考えています。 次はこれらの3つの要素細菌の不均衡が局所免疫反応の原因、または結果となっているのか調査が必要です。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/releases/280188.php