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JapanRx / その足の痛みは坐骨神経痛?

その足の痛みは坐骨神経痛?

奇妙な脚の痛みは、坐骨神経痛でしょうか?
脊椎の専門家であるサントス・トーマス氏が、坐骨神経痛とは何かか、また判断方法や緩和方法について説明しています。


<坐骨神経痛とは?>
坐骨神経痛とは、神経の圧迫によって引き起こされる脚の痛みです。
これは単なる神経ではなく、体で最も長く幅広い神経である坐骨神経に影響するのです。
(言い換えれば、重要な神経であり、痛みがあると見過ごされることはありません。)

脊椎から出た小さな神経が坐骨神経を形成し、これは尾骨の各側面から枝分かれしています。
一つにまとまった後再び二つの大きな房に分かれ、脚の裏側から下にかけて通ります。
この神経は腰や臀部、脚を動かし、感覚を与えます。

神経が何かしらに圧迫されると、坐骨神経痛の兆候が表れます。
この圧迫により脚の上部から下部まで痛み(加えて倦怠感が出ることも)が出ます。
通常これは片方の脚にのみ起こります。

「熱傷感、チクチクした痛み、麻痺、放散痛、電気ショックのような感覚など、様々な方法で表現されます。」と、トーマス医師は言います。
「この感覚は突然起こることがあります。」

痛みは重度となることもあり、歩行や起立が困難になることさえもあります。


<坐骨神経痛の原因>
坐骨神経が圧迫される原因には様々あります。
一般的な原因は次の通りです。

  • 椎骨間にある板のヘルニア(ずれ)による坐骨神経圧迫
  • 脊柱管狭窄症、または脊柱管の狭窄
  • 脊椎の1つがずれることで起こる脊椎すべり症
  • 臀部奥にある梨状筋が強張る、またはけいれんし始めることで起こる梨状筋症候群
  • 妊娠、特に妊娠第三期、坐骨神経にかかる圧力


<坐骨神経痛の症状>
もちろん、脚の痛みの原因は坐骨神経痛だけではありません。
他にも似たような状態を呈する症状があります。

血管疾患:
脚の血管が狭まることで、痛みやけいれんを引き起こし、歩行が困難になる場合があります。

末梢神経障害:
脚の小神経が損傷し、足または下肢に火傷、痛み、うずき、またはしびれが生じることがあります。
このタイプの神経損傷は、多くの場合、糖尿病、アルコール摂取障害、または他の医学的状態に関連しています。

腓骨神経障害:
膝下の腓骨神経の損傷により、脱力感が起こり、足を持ち上げにくくなる場合があります。


坐骨神経痛とその他の症状は、どのように見分けたら良いでしょうか?
坐骨神経痛は、足先だけでなく、脚全体に影響する傾向があります。
そして、ほとんどの場合、痛みは上から下に向かって放射状に広がると、トーマス博士は説明しています。

別の手がかりとして、坐骨神経痛は通常、片側のみに起こります。
「両足に痛みがある場合、おそらく坐骨神経痛ではありません。」と彼は話します。

出典: 2019年12月10更新 health essentials『Is Your Leg Pain Sciatica or Something Else?』(2019年12月8日に利用)一部抜粋
https://health.clevelandclinic.org/is-your-leg-pain-sciatica-or-something-else/