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JapanRx / 「ダイエット」甘味料はダイエットには向いていない

「ダイエット」甘味料はダイエットには向いていない

多くのダイエット飲料に使用されている代替糖アスパルテームは、少なくともマウスにおいては体重増加を促進します。

「応用生理学、栄養学と代謝」に発表された新しい研究では、アスパルテーム分解時に出る副産物であるフェニルアラニンが、以前に2型糖尿病や心血管疾患と関連するメタボリックシンドロームを予防することが示された酵素の作用を妨害することが示されました。

また、アスパルテームを添加した飲料水を与えられたマウスは、普通の水を与えられたマウスよりも体重が増加し、その他のメタボリックシンドロームの兆候が現れたことも示されました。

フェニルアラニンはIAP(腸管アルカリフォスファターゼ)酵素の作用を阻害し、これは別の研究では、メタボリックシンドローム発症を防ぎ、マウスのメタボリックシンドロームの症状を減少させたことがわかっています。

アスパルテームが消化されるとフェニルアラニンが生成されることから、研究者らはこのことがアスパルテームで減量効果があまり見られないことの原因である可能性を調査することにしました。

同研究の上級著者、リチャード・ホーディン氏は、次のように述べています。
「アスパルテームのような代替糖は、減量を促進し、メタボリックシンドロームの発症率を下げる為に作られましたが、多くの臨床および疫学研究ではこの物質はうまく作用せず、多くの場合むしろ事態を悪化させることが示されています。」

「私たちはアスパルテームが、過去に肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームを予防することが示されている腸管アルカリフォスファターゼ (IAP)と呼ばれる腸の酵素を阻害することを発見しました。そのため、アスパルテームは代替糖であるにもかかわらず、IAPの有益な効果を阻害するため、作用しない可能性があると考えています。」

「人々は、なぜこうした人工甘味料が効果が無いのかを良く理解していません。実際、人工甘味料は空腹感を増幅させ、カロリー消費の上昇につながるといういくつかの証拠があります。」

「アスパルテームがIAPを阻害するという私たちの調査結果は、アスパルテームの使用が逆効果になる理由の説明となるかもしれません。他の原因となるメカニズムを除外することはできませんが、私たちの実験では、その他の影響とは無関係に、アステルパームがIAP活性を阻害することが明らかに示されました。」

アスパルテームは過去に大きな論争を巻き起こしました。
1990年代の研究では、アスパルテームの消費はマウスのがんリスクを高める可能性が示されています。
しかし、いくつかの大規模研究では、これは人間には当てはまらないことがわかっています。

アステルパームを含む人工甘味料は、2型糖尿病とメタボリックシンドロームのリスク増加と関連しています。

出典:2016年11月23日更新 Health Spectator UK 『‘Diet’ sweetener isn’t great for a diet. A new study suggests why』(2019年5月14日に利用)
https://health.spectator.co.uk/diet-sweetener-isnt-great-diet-new-study-suggests/