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「アスペルガー症候群」が疑われたら、二次障害を避けるためにも病院へ

職場やプライベートで「常識がない」、「相手の気持ちを理解できない」などと非難されてしまう人がいます。
知能や言語に問題がなく、また悪意があっての言動といわけでもない場合、その原因は、もしかしたら「アスペルガー症候群」かもしれません。

アスペルガー症候群は心の病気ではありません。脳の一部の機能の発達障害によるものだと考えられています。アスペルガー症候群の症状は、子供の頃は個性としてとらえられても、成長して社会生活を送るようになるとトラブルの原因となり得ます。
さらに、適切なケアを受けずにいると、ストレスからうつ病や強迫性障害などの二次障害を引き起こす危険があるのです。
ここでは、アスペルガー症候群の症状や対処法を紹介します。 アスペルガー症候群は、子供のうちに適切な診断を受けることが望ましいですが、大人になるまで発見されないことが多いのが現状です。
「職場の電話に出ても、会話をしながらメモがとれない」「人の目が気になって仕事に集中できない」など、一見、本人の努力次第のように見える行動も、アスペルガー症候群の症状である可能性があります。アスペルガー症候群の主な症状は下記のようなものです。
*コミュニケーションが苦手
*同時に二つの作業ができない
*自分のルールに強くこだわる
*予定外のことに対応できない
*興味関心の対象が限定的

音に過剰反応する
アスペルガー症候群が疑われるときは、近くの医療機関に「発達障害外来」や「アスペルガー症候群外来」などの科があれば、それらを受診するといいでしょう。
それらの外来がない場合は、総合病院などの「精神科」を受診します。電話などでアスペルガー症候群の専門医がいるかどうかなど事前に確認しておくといいでしょう。

 残念ながら、いまのところアスペルガー症候群を根本的に治療する薬や手術はありません。従って、アスペルガー症候群の人が最も避けなければならないのは「二次障害」です。
アスペルガー症候群であることを理解されないままそのストレスを抱えていると、さまざまな精神疾患を引き起こす可能性があり、それを二次障害と呼びます。

二次障害は、うつ病、強迫性障害のほか、PTSD、睡眠障害、摂食障害──などが挙げられます。これらの二次障害の症状を軽減するために、抗うつ剤や気分安定剤などが用いられます。 二次障害を避けるためには、家族はもちろん、医師やカウンセラーなどの理解者を見つけることが大切です。

また、規則正しい生活を送り、休息を取ることも必要になります。生活のリズムが崩れると、精神的にますます混乱を招いてしまうためです。 自治体の支援体制は広がりつつあります。各都道府県の発達障害者支援センターに相談すれば、職業訓練や、障害に理解のある職場の紹介などの支援を受けられることもあります。

記事元:http://mocosuku.com/