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炭水化物で前立腺がんのリスクを低下!
-高繊維摂取量が悪性の前立腺癌の減少に関連。

炭水化物で前立腺がんのリスクを低下!
-高繊維摂取量が悪性の前立腺癌の減少に関連。

複合炭水化物と繊維が豊富な食事と前立腺がんの予防に関連があったことが、退役軍人医療記録の分析にて明らかになりました。

最も炭水化物の摂取量が高かった患者は消費量が最も少なかった患者と比較して、前立腺癌のリスクが70%も低いものでした。

米国泌尿器科学会総会での報告は、ここにあるように高繊維摂取量が悪性の前立腺がんのリスクの減少と関連していました。

「洋食の食事を取る男性の中でも、炭水化物の摂取量が高ければ、全体的に、悪性度に関わらず、また黒人、白人に関わらず前立腺癌のリスクは減少していました。」と、デューク大学のアドリアーナ・ビダル博士は述べました。

「高繊維摂取量は、悪性度の高い癌のリスクを減少させ、また、我々は、高血糖指数の食品の摂取が黒人男性には前立腺がんのリスクを高める可能性があることがわかりました。」

乳製品の摂取とメタボリックシンドロームの研究では、前立腺がんリスクとの関係についての混合的な結果が得られました。

ビダル博士は、高炭水化物食は、インスリン/インスリン様成長因子-1(IGF-1)軸の変化によって媒介される前立腺癌の危険因子として仮定されていることを指摘しました。
IGF-1は、アポトーシスを阻害し、細胞増殖および分化を促進するという、密接に腫瘍形成に関連する特徴を促進します。

IGF-1軸が人種によって異なることを示唆する証拠がいくつかあります。
具体的には、黒人と白人の男性を比較すると、IGF-1のレベルは同様であるものの、黒人男性はIGF-1活性を調節するいくつかの分子の一つであるタンパク質3とIGFの結合がより少ないようです。
黒人男性はまた、炭水化物の酸化増加率が高いようです。

これらの観​​察に基づき、ビダル博士らは、炭水化物の摂取量の増加と前立腺癌のリスク増加との関連が黒人男性には強く関係しているだろうという仮説を立てました。

研究者らは、ダーラム退役軍人医療センターで進行中の研究からのデータを評価しました。分析は、前立腺癌生検実績のある156人と、前立腺癌でない274人を対象に行われました。

被験者には食品頻度アンケートが実施されました。統計は、年齢、人種、体格指数、およびカロリー摂取などで調整されました。

炭水化物の摂取量の全体的な分析は、炭水化物の摂取量ではなく、仮説の反対方向で数値差が示されました。
前立腺癌でない男性は、自己報告においては、毎日の炭水化物摂取量がより高いことがわかりました。

炭水化物の消費および前立腺癌のさらなる分析では、炭水化物の摂取量の2つの最高カテゴリーでは、男性は第2三分位値では60%〜70%、及び第3三分位値のほぼ75%の範囲で、悪性度の高低両方の前立腺癌のリスクの低下が見られました。

高血糖の食事のため黒人男性には前立腺癌のリスクが高いように思われましたが、血糖指数の分析では、関連は見られませんでした。

繊維摂取量が最も高かった男性は、全体的な分析で前立腺癌のリスクが50%ほど低かったのですが、人種による関連はみれられませんでした。悪性度の高低を見る前立腺癌の検査では、後者にのみ効果があったことが示されました。

同じ報告会で発表された別の研究では、メタボリックシンドロームと前立腺癌との間の関係に矛盾があったことが示されました。

研究では、6426人のデュタステリド(Avodart)を用いた前立腺癌の予防的化学療法のREDUCE試験を行いました。

メタボリックシンドロームの高リスクの指標としては、下記の5つの特性があります。
*腹部肥満(ウェスト高部の周囲径を参照)。
*高血圧。
*トリグリセリドの上昇。
*低HDLコレステロール。
*空腹時血糖値の上昇。

上記で3つ以上危険因子がある場合は、メタボ診断の対象となります。

REDUCEデータの分析では、2171人の男性にはメタボリックシンドロームの要素が1つはあり、2つあった男性は724人で、163人には3つないし4つの危険因子がありました。
試験後のフォローアップ期間中、1447人の男性は、前立腺癌を発症したと報告されました。

多変量分析では、メタボリックシンドロームの危険因子を1つ持つ男性っは、前立腺癌の危険性がより低いものの、2つ、3つ、または4つの危険因子がある場合の前立腺癌のリスクとの関連は示されませんでした。

癌の悪性度によるメタボリックシンドロームの構成要素の検査では、低悪性度の癌との関連は示しませんでした。

いくつかの研究では、カルシウムの高摂取量は、前立腺癌のリスク増加と関連していることを示唆しています。カルシウム豊富な乳製品の研究は、前立腺がんリスクに関する決定的データが得られていると、ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学のラジ博士は述べました。

乳製品の栄養素と前立腺がんとの関連を調べるために、研究者らは、カリフォルニア共同前立腺癌症例対照研究からのデータを分析しました。
この分析では、進行性前立腺癌の男性および前立腺癌のない男性を同じ対照群で約1100人の男性について調査しました。

牛乳をほとんど飲なない男性と比較して、摂取量の低い男性は、進行性前立腺癌の発症率が30%増加し、大量摂取が報告されている男性では43%増加していました。
しかし、カルシウムの摂取量での分析は、進行性前立腺癌への関連を示しませんでした。

【出典】http://www.everydayhealth.com/news