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シアリスは、前立腺癌の治療を受けた男性での勃起不全は防がず
-放射線治療後の服用で効果が見られず-

シアリスは、前立腺癌の治療を受けた男性での勃起不全は防がず
-放射線治療後の服用で効果が見られず-

前立腺癌の放射線治療を受けている場合、勃起不全治療薬シアリスを服用しても、治療後に男性機能が回復しないということが、新しい研究でわかりました。

前立腺がんの放射線療法を受けている男性への調査によると、治療後、約40%の患者が勃起不全に悩んでいます。研究者は、患者が治療の過程においてシアリス(タダラフィル)を服用することで、勃起不全を防止することができたかどうかを調べようとしていました。
しかし、シアリスは、プラセボ錠剤と比較した結果にはほとんど差がありませんでした。 「前立腺癌の放射線治療を受けようとしている男性でシアリスを使用しているということは示されていません。」と、メイヨークリニックでの放射線腫瘍学の教授で主任研究者のトーマス ピサンキー博士は述べています。

「シアリスは勃起不全が発生した時にその治療のために確保されるべきです。」と彼は付け加えました。
 ニューヨーク市レノックスヒル病院の会長で泌尿器科のデビッドサマディ氏は、「放射線療法が前立腺癌のための最も一般的な治療法ですが、勃起不全は、多くの患者における一般的な副作用です。」と述べました。
「この研究は明らかに放射線療法後の勃起不全を防止するために、シアリス、バイアグラやレビトラなどの薬物の使用が役に立たなかったことを示しています。」

「すべての治療には副作用がつきもので、泌尿器科医と放射線腫瘍医との間で副作用についての良好な議論は意思決定プロセスにおいて、先行議論の一部となります。」とサマディ氏は述べました。

研究では、ピサンスキー博士のチームは、前立腺癌の患者242人に対して、放射線治療開始時に、ランダムに24週間シアリスまたはプラセボを毎日の用量を服用することを始めるように割り当てました。

研究者は、放射線治療後28週~30週で、勃起機能の維持率は、シアリスを服用した患者が79%、プラセボを服用した74%と比較して、5%の違いでした。

1年後の調査でも、勃起維持率は、プラセボを服用した男性の71%に対し、シアリスを服用した男性っは72%とシアリスとプラセボ群の間に有意な差はありませんでした。 また、シアリスは、全体的な性的機能や満足感の改善と関連していませんでした。同様に、シアリスを服用した男性のパートナーが性的満足感にも有意な効果は見られないと研究者は指摘しました。

ニューヨーク州、グレートネックにあるノースショアLIJヘルスシステムの院長で、生殖医学のブルースギルバート博士は、この研究の問題点を指摘しました。

「この研究で問題を抱えています。彼らのデータは、その勃起が良好であるか否かについての患者の主観的な応答です。そのため患者が勃起について本当に問題を抱えていたかどうかはわかりません。」と、ギルバート博士は述べました。

本当の問題は、つまるところ、被害放射線療法の原因になります。神経に損傷がある場合、唯一血液循環に影響を与えるので、その後、シアリスのような薬が作用しないとギルバート博士は説明しました。
「放射線治療や手術を行っていれば、勃起障害が起こります。癌を治療するときは、癌を治療するのです。こういった副作用は後に対応することができるのです。」と彼は言いました。

また、ギルバート博士は、治療は可能だと述べました。
「恐らく注入薬、または他の選択肢にある様々な薬を使用して性的機能を再び働かせることができるでしょう。」


出典:http://consumer.healthday.com/cancer-information-5