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IUDやインプラントの有効期間を超えての使用は避妊に効果的?

IUDやインプラントの有効期間を超えての使用は避妊に効果的?

概要:
研究によると、ホルモン子宮内避妊器具(IUDs)と避妊用インプラント(移植片)は、使用承認期間の1年間を超えても非常に効果的なままです。
「これらの避妊具の長時間の使用は、個人や保険の双方のコストを削減し、除去と再挿入を遅らせることができ、女性の利便性を向上させるという意味で、この研究は重要です。」と、研究の筆頭著者は述べています。

セントルイスにあるワシントン大学医学部での新しい研究によると、ホルモン子宮内避妊器具(IUDs)と避妊インプラントは、1年間その使用承認期間を超えて非常に効果的なままであることを示しています。

予備調査結果は、『Obstetrics & Gynecology』のオンライン版で2月5日に報告されています。また、 米国の医学雑誌『ジャーナル』の3月15日印刷版に発表されます。

研究者は、長時間作用型の避妊具で、過去、食品医薬品局(FDA)によって最長3年間と推奨されたもので、 使用推奨期間を過ぎたものでも、有効であるかどうかについて、評価しています。
ちなみに、避妊インプラント(アームに挿入されたマッチ棒サイズの形状の避妊具)は、推奨期間は3年、およびホルモンIUDsは、5年と承認されています。

「これらの避妊具のより長時間の使用は、個人や保険の双方にコストを削減し、除去と再挿入の時期を遅らせることができるため、女性のための利便性を向上させる目的ではこの研究は重要です。」と、第一著者であり、産婦人科医のコリーンマクニコラス教授は述べました。

世界保健機関(WHO)と欧州の研究者が行った以前の研究では、IUDsとインプラントは、長時間の使用が有効でありうることを示しています。

これらの長時間作用型の避妊方法は、錠剤やコンドームなどの他の避妊手段よりも優れた有効性があるため、米国で再び注目を集めています。
研究者はホルモンIUDのミレーナと避妊用インプラントのインプラノンとネクスプラノンについて評価しました。

この研究では、合計800人の女性の登録を目指しています。初動分析では、インプラントの使用者237人のの女性と、ホルモンIUDsの使用者263人の女性が含まれていました。

試験参加者の年齢は、18〜45歳で、彼女達の避妊薬は、登録時に、期限切れの6カ月以内であることを条件としました。
また、避妊具が、FDAによって承認された期間を超えて使用されるため、女性達へは試験期間に妊娠の可能性があるを知らされました。

研究者らの発表では、インプラントグループでは、妊娠の報告はありませんでしたが、IUDグループ内では1例ありました。この失敗率は、推奨されている5年間の期間内でのIUDsを使用した場合と同様です。

研究者は、試験に登録した女性について、その後のフォローアップも行いました。収縮IUDsとインプラントが、 FDA承認使用期間を超えて最長3年間有効である場合、最終的な結果が決定されます。

「避妊方法が長く有効であればあるほど、それがもたらす影響もより大きいのです。」と、主任著者のジェフリーペイパート医学博士、産婦人科医のロバート・J・テリー教授は語りました。

「長期的にこの研究を行うことにより、我々は、世界中に浸透する避妊法を変えてしまう可能性があります。そして女性たちにより、性と生殖に関する健康や家族構成をコントロールすることが可能になります。」

出典:https://www.sciencedaily.com