重度の心肺疾患の治療を改善する新しいバイオマーカー

-心肺疾患の患者の肺血管の血管反応性を反映する新たな血液バイオマーカーは、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の患者の診断の簡略化とより良い治療評価が可能となります。-

これは、スウェーデンのウメア大学での博士論文によるものです。

「我々は、心不全と健康な体を比較することにより、我々が調査したバイオマーカーがPAHで特に高い診断価値を持っていることを発見しました。これらのバイオマーカーは、日常的な診断戦略として、また、PAH患者の評価に使用される可能性を有します。
血液中のこれらのマーカーのレベルは、PAH特定の治療の臨床的有効性を反映しているので、迅速な治療反応を測定するために日常的に使用できるという良好な展望があります。
結果は、これまでに行った約20人ほどのPAH患者に基づいていますが、より大きな患者群においてのより多くの研究が必要であることを示しています。」
と、この論文の著者で薬理学と臨床神経科学を専攻する博士課程のアンナサンドキスト氏は述べています。

PAHは、何よりもまず肺内動脈の最も微細な支脈に影響を与える珍しい心肺疾患です。 肺動脈が肥厚し、硬くなり、血流が減り、結果、血圧が上昇ー低酸素症肺動脈、十分な酸素供給の欠乏などで高血圧に繋がります。
心臓と肺の両方の機能が影響を受け、多くの患者は、右心不全を発症します。
PAHは、現時点では、多くの癌よりも予後不良といわれる非常に深刻な状態であり、治療と評価の適切な方法が少ないのが現状です。

そのため、現在、PAHの患者は、血管を拡張薬で治療し肺動脈圧をさげる方法で治療されています。
アンナ サンドキスト氏は、バルデナフィルと呼ばれるこの疾患を治療する新薬を研究しています。
バルデナフィルは、バイアグラなどの医薬品の同じグループに属し、PAHの診断および治療の両方に使用することができます。

「バルデナフィルは、肺の血管に対する速やかな発現と強力な効果があります。しかしバルデナフィルは、エンドセリン受容体拮抗薬ボセンタン(多くの場合、PAHの患者によって使用される別の医薬品)と組み合わせて使用​​されている場合、治療の効果を阻害し、バルデナフィルの投与量増加の必要性をもたらします。治療薬のモニタリングは、従って、薬の投与量を最適化するために、血液中の医薬品の濃度の確認が必要になることがあります。」と、アンナサンドキスト氏は述べています。

記事元:http://medicalxpress.com/news/2016-01