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WHO「ゲーム障害」はいまや正式な病名に

どこにいても、大人も子供も自分の携帯電話に夢中になっているのをよく見かけます。
テキストメッセージやSNSが大部分を占めている一方で、私たちが引き込まれるのがゲームです。

土曜日の世界保健機関(WHO)の世界保健総会で、加盟国はゲーム中毒を現代の病気として公式に認めました。

昨年、WHOは最新の国際疾病分類(ICD)の草案で公式の健康状態としてゲーム障害を含めるかどうかの投票を行い確定しました。
現在ICDの第11版は、この疾患の診断と治療のための国際標準としての役割を果たします。
WHOのスポークスマンである、タリク・ジャサレビック氏によると、こうした動きは、「入手可能な証拠のレビューに基づくもの」であり、
学校や職場へ行くことや社会的な約束を守ることを含めた「コントロール障害を特徴とするゲーム行動のパターン」を示すといった
世界中の専門家の間での一般的な合意を反映しています。

ゲーム行動関する研究を分析したWHOの専門家によると、人々のゲームの使用は、インターネット、ソーシャルメディア、オンラインギャンブル、
オンラインショッピングなどの使用とは異なります。

彼らが言うには、人々がゲームに依存している可能性のある「行動中毒」であることを示すのに十分なデータがありません。
新しい定義によると、他の日々の活動よりも優先されると、ゲームをするという行動は障害に変わり、少なくとも1年間その状態でいると、
その人の人間関係、学校または職務上の責任を損ない始めます。

それでも、すべての行動専門家が、ゲームが他のインターネットまたはスマートフォンベースの行動と十分に異なるということに同意しているわけではありません。

なぜゲームが障害に選出されているのか疑問に思われます。  
WHOによって使用される基準は、中毒性の行動を区別するために使用されるものと類似しています。
健康に不可欠な行動を排除し、その行動が日々の生活で何よりも優先されるようになるということです。

何人かの研究者は、ゲーム障害としての説明を正当化するのに十分な研究がゲーム行動や特にゲーム文化について行われていないと述べています。
ゲームの行動に関する研究を発表しているである精神衛生研究者のミシェル・カラス氏は、ゲームの行動によっては問題が生じる可能性を排除していませんが、
ゲームだけでなく、インターネットやスマートフォンの一般的な使用は中毒性があり、全てを消費してしまう性質が強調されるため、
ゲームのみに特定した影響を測定することはできません。  

「ゲームなどの新しいメディアの問題は、それらが異なる文化を生み出すということなのです。」
と、自らもゲーマーだというカラス氏は言います。

「しかし、臨床医は、独自の新しい文化の設定や背景からというよりは、規範的、娯楽的、問題のある使用の連続に基づく障害の理解から
この行動にアプローチしています。」
カラス氏は、たとえばゲームには参加型で社会的ニーズを満たすものがあると指摘しています。

ゲームやソーシャルメディア、インターネット利用のパターンが共有している可能性のある共通点をよりよく理解するために、
カラス氏らは、ゲームのみを選択するのではなく、インターネットの利用、および潜在的に問題のある技術への依存をより広く調査するという考えを支持しています。

しかし、少なくとも、ICDにゲーム障害が含まれたことは、人々がゲームに依存する可能性があるということの意識を高め、
デバイスやインターネットへのアクセスが世界中のますます多くの人々に届くにつれて増加し続ける他のテクノロジー関連の行動と同様に、
それに関する新たな研究を引き起こすきっかけになります。  

【以下のウェブサイトより引用】 
http://time.com/5597258/gaming-disorder-icd-11-who/