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SLE患者のヒドロキシクロロキンレベルを測定する新しい方法が開発される

スウェーデンにあるウプサラ大学とウプサラ大学病院の研究者は、リウマチ性疾患の全身性エリテマトーデス(SLE)の患者のヒドロキシクロロキンの薬物レベルを測定する新しい方法を開発しました。

この分析方法は、COVID-19の治療など、他の病気でも役立つ場合があります。

この研究は査読付き医療誌の関節炎の研究と治療(Arthritis Research and Therapy)で発表されています。

ヒドロキシクロロキンはもともとマラリアの治療に使用されていましたが、SLEおよび関節リウマチ(RA)にも有効であることが証明されています。

再発も防ぐため、今日、それはすべてのSLE患者には推奨されています。

 

 そしてCOVID-19の治療にも使用できるかどうかを確認するためのテストが現在行われています。

ヒドロキシクロロキンの欠点はその副作用ですが、患者ごとに用量を調整すれば回避することができます。

副作用のリスクを最小限に抑えながら、SLEのフレアに対する保護効果を達成するため、ウプサラ大学の研究者はSLE患者の血液中のヒドロキシクロロキンレベルを測定し、医療システムで使用できる方法を開発しました。

この方法は高分解能質量分析に基づいており、ウプサラ大学病院で2019年12月から使用されています。

まず、研究者らはヒドロキシクロロキン測定に関しての利用可能なデータを調べました。

彼らは、全血、血漿、および血清の測定結果が互いに比較できないことを確認しました。

「さまざまなレポートの間で大きな違いがあり、それは個人差が非常に大きいように思えました。」

と、ウプサラ大学医学部の准教授であり、ウプサラ大学の臨床化学および薬理学でも活躍している、キム・クルティマ氏は言います。

このため、彼の研究チームはリウマチ学の研究チームと共同で、SLE患者の血漿、血清、および全血中のヒドロキシクロロキンのレベルを比較する研究を行いました。

 

彼らは、全血中のレベルは血清および血漿中のレベルの約2倍であると結論付けました。

全血分析も最も信頼できるものでした。

「1つの印象的な結果で、また、非常に重要な洞察として、同じ投与量を処方された患者の全血レベルは、個人間で、最大15倍の違いがある可能性があります。これは、薬物の代謝方法に大きな個人差があることを示しています。」

と、クルティマ氏は述べました。

この研究で指摘された問題の1つは、スウェーデンの医薬品に関する電子情報サービス(FASS)が血漿中のヒドロキシクロロキンの濃度を提供することです。

研究者たちは、これらの値が患者の薬物レベルを監視するためには、正確でも適切でもないな状況が示されていると判断しています。

「また、ヒドロキシクロロキンがCOVID-19で有効かどうかについての早急な結論を導き出すことにも非常に注意する必要があります。今日わかっていることは、分析方法が、薬剤を処方されたSLE患者に適切な投与量を提供するためのより良いデータにつながることです。」

感染症クリニックの医師と協力し、ウプサラ大学病院の集中治療室では、COVID-19患者の血中の薬物レベルを測定できるように、その物質が有効であることが判明した場合に備えての計画と準備を行っています。

 

【以下のリンクより引用】

Researchers develop new method to measure hydroxychloroquine levels in SLE patients

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